【天皇杯】G大阪、横浜戦のカギはサイド攻略と立ち上がり 山下諒也「今年1番の熱量を持って」

ガンバ大阪は26日、大阪・吹田市内の練習場で非公開練習を行い、天皇杯準決勝の横浜F・マリノス戦(27日、パナスタ)に向けて調整した。

あと2勝でタイトルを手にすることができる状況での試合を前に、ダニエル・ポヤトス監督(46)は「着任してから、このガンバ大阪をもう1度あるべき場所に全員で戻すということを常々言ってきた。選手も明日の試合に対して戦う気持ちでいっぱい。ファイナルに行くのは僕たちだと思っている」と4大会ぶりの決勝進出に自信を見せた。

指揮官が試合のポイントに挙げたのは、サイドでの争い。「多くのことは言えないが、サイドを何とか攻略していきたいと選手には伝えた」。MFウェルトン(27)が出場停止で不在となるが、23日に行われたリーグ戦の名古屋グランパス戦では、途中出場のMF福田湧矢(25)が果敢な仕掛けを繰り返し、決勝点も奪って勝利。ポヤトス監督はコメントを控えたが、この試合でのアタッカー陣の起用法がカギを握ることになりそうだ。

名古屋戦で1点目の起点にもなったMF山下諒也(27)も「切り替えの部分で上回れれば、高い位置を取れる。そこは狙っている」と右サイドで優位を保つための意識を口にした。

G大阪が気を付ける必要があるのは、試合の入り方だ。名古屋戦の序盤はアグレッシブさを欠き、相手に先手を取られる嫌な流れになっただけに、その繰り返しは避けることが求められる。その部分はチームでも共有されており、FW宇佐美貴史(32)は「始まった瞬間からどういう姿勢を見せるか。相手にプレスにいかないところでフワッとした空気になる。誰かがスプリントすることだけでもチームに与える影響はある。そういうことを徹底することで入りは良くなる」。開始直後からの動きを要求し合うことで、改善を図る。

前日練習は良い緊張感で行われたといい、準備は整った。山下は「明日は白熱した試合になると思う。今年1番の熱量を持ってみんな試合に入ると思う。独特の雰囲気があるこのスタジアムで戦えるし、勝つ雰囲気にもっていければいい」と強い気持ちで臨むことを約束。G大阪はパナスタで戦える利も生かして、9大会ぶり天皇杯制覇を引き寄せる。

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