G大阪FW宇佐美貴史「精いっぱいの愛情込めてパス出した」胸張る決勝アシスト
◇明治安田J1リーグ第35節 G大阪3―2名古屋(2024年10月23日 パナスタ)
G大阪MF福田湧矢の今季初得点となる決勝点を誰よりも喜んだのが主将のFW宇佐美貴史だった。「どうにか数字を付けて欲しかった。精いっぱいの愛情を込めて、今までで一番丁寧なパスを出しました」。同点の後半33分、中央から左サイドを疾走してきた福田へ絶妙なスルーパスを通してアシストした。
福田は昨秋から足の違和感を感じ、今年1月に左腓骨筋腱障害で手術。その後も復帰目前で負傷するなど苦しい時間を過ごし、8月の福岡戦で約10カ月ぶりの戦列復帰を果たしたばかりだった。主将は「苦しさは分かっていたので」とリハビリを懸命に励む後輩の努力を見てきたからこそ嬉しさが爆発した。
ピッチに入った時に宇佐美から「待っているよ」と言われた福田も「愛を感じました」と笑み満面で感謝。そして「負傷ばかりでふがいない姿しか見せていなかったので嬉しいです。勝って皆で国立に行きましょう」と次戦の天皇杯準決勝・横浜戦(27日・パナスタ)での活躍を誓った。