ゲッソリ宇佐美をファン心配 ハリル監督には非難の声が噴出 日刊ゲンダイ 5月20日(水)9時26分配信
選手たちに<体脂肪率12%以下>を求めたバヒド・ハリルホジッチ代表監督(63)の前代未聞の方針に対し、FW宇佐美貴史(23)所属のガンバ大阪が日 本サッカー協会に苦情を訴えた一件が、さらなる波紋を広げている。サッカーファン掲示板などで、ハリル監督のエキセントリックなやり方を非難する声が噴出 しているのだ。
体脂肪率14.1%とされる宇佐美は4月、ハリル監督から名指しで“ダメ出し”されて体質改善に血眼に。その甲斐あって、5月の代表合宿では12%を下 回った。ところが、そんな矢先の5月16日、川崎フロンターレ戦の後半27分に、全身けいれんを起こして途中交代。その後の韓国遠征前に報じられた写真は ゲッソリとほおがこけ、心なしか目には精気もない。18日にはブログで、チームの同僚との合同誕生会でケーキを口にしなかったことを明かし、「太るから ね」と自虐的につづっていた。
国内リーグとACL制覇を狙うガンバ大阪にとって、現在リーグ10得点で得点ランキング単独首位の宇佐美は貴重な選手だ。体脂肪を理由に代表監督に壊されてはたまらないと、クラブやファンが怒りたくなるのも無理もない。
掲示板では<生活習慣に口出すなら各クラブに交渉してるんだろうな><選手の給料の大部分払ってるのはクラブですが>といった疑問の声に加え、<一律に 体脂肪率を管理するのはちょっと違う><個人差もあるやろうし、日本人はもともと体もデカくない>と、各選手の体格や体質を無視して、欧米の選手と同列に 扱うハリル監督の手法を批判する声がズラリ。
急激な体質改善が試合途中の全身けいれんにどれほど影響したかは定かではないが、Jリーグはこれから暑さと湿度で消耗の激しい夏場に突入する。宇佐美に限らず、この先の選手たちのコンディション悪化も懸念されているのだ。
ハリル監督の注文をうのみにして激ヤセし、かえって調子を崩すようでは、チームにも代表にもマイナスだ。ガンバからの苦情とファンの声が、ハリル監督の耳に届いていればいいが……。