西野朗氏パナスタ来場「1度チェックしたい」トークショーで教え子・二川孝広監督への興味語る

<明治安田J1:G大阪-浦和>◇第30節◇14日◇パナスタ

試合前のスタジアム場外で、ゲストとして来場した元ガンバ大阪監督、元日本代表監督の西野朗氏(69)がトークショーを行った。

多くの観覧者が見守る中で盛り上げた西野氏は、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇を成し遂げた08年を「国内外の全試合で68試合。このチーム力で勝てた、乗り切れた本当に素晴らしいシーズンでした」と振り返った。そのシーズンにチームを支えた存在として名前を挙げたのは、当時スーパーサブとして活躍した元日本代表FW播戸竜二氏(45)やFW山崎雅人氏(42)。「僕は彼らが限られた時間でも必ず何かやってくれるっていう思いがあった。彼らが試合の流れを変えてくれたり、決定的な仕事をしてくれた。あれは彼らがずっと準備をしていた結果だし、ベンチに座っている選手たちの力っていうのは自分も信じていた。(控えは)嫌ですよね。世の中で1番座りたくないイスだと思います。それでも10分、15分のためにやってくれた」と当時を思い返した。

G大阪で師弟関係にあった日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長(47)や湘南ベルマーレの山口智監督(46)、G大阪の遠藤保仁コーチ(44)らが各方面で活躍していることには「本当にうれしいこと」と話し、中でもJFLのFCティアモ枚方で指揮を執る二川孝広監督(44)の現状には強い関心を抱いていることを明かした。「(二川が)現役時代に10年間一緒にやっても、3回ぐらいしか話したことがない(笑い)。言葉を聞いたことが本当に少なかったし、引き出せなかった」という教え子の指導法には興味津々。「1度練習を見に行って、どんなコーチングをしてるのかをチェックしに行きたいと思います」と視察希望を口にした。

イベント後に取材に応じた西野氏は、現在のG大阪を「去年より今年の方が勝負強いというか、粘り強いというか、形ができた。点が取れないという話も聞いたが、今はそういう時で、結果を出せればそれぞれのスタイルになっていく」と評価。古巣の今後を期待した。

現在はクラブに所属しておらず、講演やサッカースクールでの指導を行っているという西野氏。自身のトップレベルでの監督業については「最初から自分で止まったらもうダメだと思っていた。ここ2年止まっちゃっている。最近の選手は素晴らしい意識でやっている中で、応えられるか…。(オファーは)ないことはないが、情熱というか、パワーが足りないと思っているところがある」と話した。【永田淳

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