高額だったのは? 夏の日本人移籍金ランキング9位。世代別代表では圧巻も…。クラブでは苦戦中? 期待のMF
夏の移籍市場が閉鎖した。この時期はヨーロッパ各国リーグが開幕する時期で、Jリーグだけでなく、世界中の多くのクラブが戦力補強を行っている。今回はこの夏に移籍した日本人選手の中で、移籍金が高額だった選手をランキング形式で順位ごとに紹介する。(移籍金やデータは『transfermarkt』を参照。金額が並んだ場合はサイトに準拠)
9位:山本理仁
生年月日:2001年12月12日(22歳)
移籍元クラブ:ガンバ大阪
移籍先クラブ:シント=トロイデン(ベルギー)
移籍金:100万ユーロ(約1.6億円)
山本理仁は昨年夏にガンバ大阪からベルギーのシント=トロイデンへ移籍した。1年間の期限付き移籍期間が終わり、この夏に100万ユーロ(約1.6億円)の完全移籍オプションが行使され、正式にシント=トロイデンの選手となっている。
山本のヨーロッパ1年目は、順風満帆とは言えなかった。ベルギー1部リーグで33試合に出場したものの、先発はわずか7回で、レギュラーポジション獲得に苦戦している。それでもシーズンが進むにつれてプレー時間が増えたことは、彼の成長が認められた証と言えるだろう。
『transfermarkt』の市場価値は、昨年6月時点で60万ユーロ(約9600万円)でこの1年で70万ユーロ(約1.1億円)に上昇したものの、シント=トロイデンが100万ユーロ(約1.6億円)で獲得したということは、これから価値を高めると評価したからだろう。
正確な左足のキックでゲームを組み立てる山本は、あらゆる能力が高い一方で、突出した武器に欠ける印象もあった。しかし、AFC U-23アジアカップで2アシストを記録し、パリ五輪では2得点を挙げ、U-23日本代表では絶対的な選手になっていた。シント=トロイデンでもそのような選手になれるのか。欧州2年目の山本の活躍に期待したい。