G大阪MF山下諒也「距離を取っていたから絶対当たってない」接触なしもファウル判定で先制機フイに
◇明治安田J1リーグ第28節 G大阪2―2福岡(2024年8月24日 パナスタ)
試合後、3万人を超えるサポーターから引き揚げる審判団に大ブーイングが飛んだ。G大阪はフラストレーションを抱える4試合連続ドロー。ダニエル・ポヤトス監督は「気持ちが追いついてこない。正確性に欠けている。やるせないけど、受け入れて前に進むしかない」と渋い表情を浮かべた。
前半11分、福岡DF池田と“接触した”と判定されて先制点のチャンスを逃したMF山下諒也は、努めて冷静に口を紡いだ。負傷交代した池田に「軽症であることを祈ります」とした上で「あれは流して欲しかったですねえ。僕は距離を空けて、相手が最後に体を入れてコートを割ろうとしてくると思っていたので、ギリギリまで待って体を入れ替えてボールを取ろうという作戦だった。距離を取っていたから絶対当たってない。僕ら選手はピッチで必死にやっている。何とか良い方向に向いてくれれば」。
逆に相手の先制につながるPKの直前にはMFファン・アラーノがファウル気味のタックルを受けたが、こちらは流された。DF福岡将太は「僕を含めてセルフジャッジをしてしまった。足を動かすというか、ホイッスルが鳴るまでやるべきではあった」と猛省しつつ「なぜVARがあるのか…」と口にした。
ただ逆風の中でも2度追いついたのはチームとしての自力が付いてきた証拠。次戦は宿敵セレッソとの大阪ダービーを控える。試合後のロッカールームでは主将のFW宇佐美貴史がゲキを飛ばしたという。「俺達はやり続けるしかないよ。去年、良くない結果で終わったのに、今季はここまできているんだから顔を上げて頑張ろう」。8・31。ヨドコウはフラストレーションを爆発させる舞台になる。