町田・藤尾翔太のPKボール〝水かけ〟に物議 「国際試合では危険」「子供に真似してほしくない」と苦言も

■「勝つために何をしてもいいのか」

「ボールを扱う技術、高さ、スプリントは世界でも十分に通用する。センターフォーワードだけでなく、トップ下、サイドもこなせるので起用法の幅が広いのも魅力です。試合ごとにムラがあるので好不調の波をなくすこと、決定力を上げることが課題ですが、実戦を重ねて成長しています。ヨーロッパのクラブに移籍する可能性が十分にあるでしょう」(欧州で取材する通信員)

これからの活躍次第では日本代表に定着するチャンスもあるだろう。それだけに、PKでの「ボールへの水かけ」でイメージが悪くなってしまうのはもったいなく感じる。

小学生のクラブチームでサッカーを教える指導者は複雑な表情を浮かべる。

「ボールに水を掛けてPKを蹴ることは得点を取る上での戦略の1つで、口をはさむべきことではないかもしれないですが、子供たちに真似をしてほしくないという思いはあります。パフォーマンスとして盛り上がるかもしれませんが、ボールに水を掛けるのはもったいないですし、対戦するチームから見ても気持ち良い行為とは言えない。教育者の立場から考えると、ルールに抵触しなければ勝つために何をしてもいいという考え方には疑問を感じます」

今後も藤尾がPKを獲得した際には注目されるだろう。他のクラブやサポーターからの視線が厳しくなっている中で、ボールへの水かけを続けるか。得点の確率が上がったとしても、今後のサッカー人生を考えるとプラスばかりではないことは覚悟したほうが良いだろう。

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