両エースがゴールで共演! 神戸とG大阪の上位戦線生き残りをかけた関西勢対決は勝敗つかず【明治安田J1第27節】

明治安田J1リーグ第27節の1試合が17日にノエビアスタジアム神戸で行われ、ヴィッセル神戸vsガンバ大阪は2-2のドローに終わった。

出場停止の扇原貴宏だけでなく、酒井高徳山口蛍もケガと主力に不在者が続く5位神戸はマテウス・トゥーレル、鍬先祐弥が先発。4位G大阪も引き続きイッサム・ジェバリを欠いての戦いになるが、ファン・アラーノが復帰し、同胞ブラジルのダワン、ウェルトンとともにスタートから出場した。

前回対戦で苦杯の神戸にとってリベンジを期す一戦だが、G大阪が序盤の入りから攻め手に。シュートの形にも持っていけず、リズムに乗り切れない神戸は勝機を手繰り寄せようと我慢の時間帯を続けるなか、16分に武藤嘉紀が腰を痛めたか、プレー続行不可能のアクシデントに見舞われてしまう。

だが、G大阪も崩しの鋭さを欠き、それが神戸の押し返すきっかけにもなると、GK一森純が忙しくなる展開に。すると、45+3分に途中出場の飯野七聖が右サイドからクロスを上げ、井出遥也、広瀬陸斗の連続シュートから、最後はゴール前の大迫勇也がこぼれ球を左足で蹴り込み、神戸が一歩前に出る。

後半の入りこそ神戸の勢いがまさったが、次第にボールを握りながら引き戻したG大阪は54分、左サイドを起点にしたパスワークから、大外の宇佐美が右足フィニッシュ。続く55分にも左サイドでのFKから、宇佐美のクロスに福岡将太がドンピシャヘッドで合わせるが、神戸のゴールに飛ばし切れず。

G大阪は依然としてゴールが生まれずとも攻め切るシーンを増やしていくと、56分に左サイドから縦にボールを持ち上がった宇佐美がバイタルエリア左に差しかかったところで少し中に切れ込み、思い切りよく右足を一閃。相手ゴールから遠い位置だったが、右下に決め、G大阪が4戦ぶり得点で追いつく。

その後、G大阪ゴール裏で急病人発生で試合が一時中断のなるひと幕もあったなか、互いに交代で試合を動かしにかかると、84分に神戸が3人の途中出場者で勝ち越す。84分、ボックス左で佐々木大樹を追い越した初瀬亮が折り返すと、ニアの宮代大聖が左足ヒール。これが福岡に当たってゴールを割る。

ケガ明けの宮代弾で再び一歩前に出た神戸はこのまま試合を終わらせにかかるが、G大阪が90+5分に宇佐美の縦パスでボックス左に抜け出した坂本一彩が強引に右足を振っていくと、ゴール前に攻め上がる中谷進之介にヒット。これがゴールマウスに吸い込まれ、G大阪が土壇場で再び追いついた。

上位戦線生き残りをかけた一戦とあって、それぞれ物足りない結果だが、両エースがゴールで共演するなどの熱戦を経て、1ポイントずつを分け合う結果に。神戸は2連勝ならず。G大阪は3戦連続ドローの4戦勝ちなしとなっている。

ヴィッセル神戸 2-2 ガンバ大阪

【神戸】

大迫勇也(前45+3)

宮代大聖(後39)

【G大阪】

宇佐美貴史(後11)

中谷進之介(後45+5)

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