サッカーコラム 首位浮上を目指すG大阪 時間がチームの戦術理解度を高める

【No Ball、No Life】Jリーグが中断期間を経て、再開された。首位を狙うG大阪は7日のFC東京戦(パナスタ)、11日の柏戦(三協F柏)と2試合連続でスコアレスドローに終わった。勝ち点46ながら4位に後退。首位の町田までは4差で、勝ち点5差の中に5チームがひしめく混戦模様となってきた。

リーグ戦再開初戦となった7日のFC東京戦後、ダニエル・ポヤトス監督は「本当に悔しい、悲しい結果になった。素晴らしい試合で、よいプレーもあったが、決定機決め切るところが足りなかった」と分析し、「勝てばもっと上(のチーム)を追随出来る形だったが、私たちとしては続けていくことだ」と今後に向けて力を込めた。

2試合連続で得点こそ奪えなかったが、リーグ戦の中断期間中にチームは練習で戦術面や連係面などを強化。指揮官は「時間があれば、私たちのサッカースタイルの修正はしっかりよくしていくことはやりやすい。どのようにプレーしていくか、チームに落とし込める時間がある」と説明した。

普段であれば、次の試合に向けた体の疲労回復、ケアやコンディション調整などに時間が割かれ、戦術練習などに重点を置くことは難しいが、こういった中断期間を利用。チームの土台を見直し、さらに強固に作り替えたり、レベルアップさせることに力を注ぐことができる。

ポヤトス監督が就任初年度の昨季は一時は最下位に沈むなど戦術が浸透するまでに時間がかかっていたこともあり、「私たちのスタイルをよくしていくには時間があることが大事」と強調する。結果的に今季のチームは上位争いを繰り広げるなど指揮官のサッカースタイルが選手らに染みついてきたともいえる。

昨季は神戸が悲願の初優勝を果たしたJリーグ。G大阪はどのような戦いを見せるのか。今後も注目したい。(西垣戸理大)

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