【湘南】G大阪アカデミー育ちの高橋直也「気持ちはとても入っていた」という一戦で勝利に貢献
<明治安田J1:G大阪0-1湘南>◇20日◇第24節◇パナスタ
湘南ベルマーレの大卒ルーキーDF高橋直也(23)が、かつてのホームで堂々としたプレーで勝利に貢献した。
立ち上がりから細かく立ち位置を変えながらボールを受け、効果的な配球を繰り返した高橋は、求められる役割をしっかりとこなした。「左右のストッパーが運んで、ボールを散らしてまた中に入れるというのは今の湘南の強みで、チームでやっていること。今日も特に前半は多く出せた」。その言葉通り、起点となって多くの攻撃機会を生み出した。
高橋にとってパナスタでのG大阪戦は、強く意識していたものだった。中学時にはG大阪門真ジュニアユースに所属し、G大阪ユースでもプレー。19年にはG大阪U-23の一員として、J3に10試合出場した経験があり、この一戦に懸ける思いは並々ならぬものがあった。「G大阪は自分にとって夢を与えてくれたクラブであり、夢をかなえるための力を付けさせてもらえたクラブ。特別な思い入れがあったので、今日の試合に出ることと、活躍して勝つっていうことは、プロに入ると決まった時からずっと思っていたことなので、気持ちはとても入っていました」。その思いがこもったをピッチで存分に見せ、自身の成長を知らしめた。
今季はなかなか結果が出ていなかった湘南だが、この勝利で今季初の3連勝。勝ち点を25に伸ばし、J2降格圏脱出に成功した。高橋は「前期は結果がついてこない試合が多かったが、やり続けていることには自信があった。最近は結果につながって自信になって、こういう良いサッカーができている。中断期間明けも続けていけたらと思う」とここからの巻き返しに自信を見せた。【永田淳】