さらなる醸成が必要なU-23日本代表の左サイド…半田陸がフランス戦で感じた課題

SBの要として、パリオリンピックに臨む。U-23日本代表DF半田陸(G大阪)は17日のU-23フランス代表戦(△1-1)で90分間フル稼働。前後半で両サイドのSBを務めた。「今までヨーロッパやアフリカの国とやったが、その国とひと段階も二段階も違うレベルの選手たちとできた。すごく難しかったし、何もできなかったけど、楽しさはあった」と振り返った。

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14日にガンバ大阪でフル出場した後、半田はフランスに出発。15日から練習に合流し、16日の練習を経て、17日のフランス戦でフル出場した。「コンディション的にはすごく難しい試合だった」と明かしながらも「このタイミングで90分できたのはすごくポジティブ。一回しっかりリフレッシュして、またしっかり体を作っていければ」。タイトなスケジュールのなかで、フランスの環境に順応し始めている。

フランス戦では試合開始時に左SBでプレーした。フランスの「難しさ」はボール運びのところで感じたという。

「SBに時間ができることはスカウティングでもあったけど、時間はあるけど……というイメージ。僕らがボールを持てても前は捕まっているし、それで僕らの前にスペースがあって運んでも、自ら捕まりにハマりに行くような感じがあったので、すごく難しかった」

もともと左SBが本職でないこともあり、また左サイドのウイング斉藤光毅、インサイドハーフ三戸舜介は6月に代表に復帰したばかり。連係の醸成はまだ発展途上だ。半田は「(3人が)ずっと同じ役割、ポジションにいたので、もう少しローテーションしてもよかったと思うし、やっぱり僕のところで一人二人剥がせないと前進できない」と課題を見出していた。

後半からは右SBに移動した。「いつもやっている光景。やりやすさはもちろん右のほうがある」。勢いに乗ったフランスに突破される場面もあったが、それでも右サイド側は直近の活動で固定化されたメンバーということもあり、半田の安定感は増していた。

18人という枠で戦うなか、複数ポジションで起用される選手は増えていく。両サイドでプレーできる半田はその一人だ。「いままで親善試合という形でいろんな大陸の国とやったけど、それとも全然違う。僕らもギアを変えないといけない。時間が経ったら慣れてくると思うので、そこまでの時間に失点しないことが一番大事」(半田)。パリオリンピックの舞台で強豪を上回るためにも、さらなる成長が求められる。

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