まだまだ放出あるぞ…。今夏の海外移籍が不思議ではないJリーガー(5)日本屈指のエリート選手!? ハイスペックなSB
今季の明治安田Jリーグも多彩なタレントたちが躍動している。彼らの中にはチームの主力として活躍を残し、海外クラブが目を光らせていそうな逸材が多く存在する。今回は、今夏に海外移籍を果たしても不思議ではないJリーガーを紹介する。(スタッツは7月11日時点のデータサイト『Transfermarkt』を参照)
DF:半田陸(はんだ・りく)
生年月日:2002年1月1日(22歳)
所属クラブ:ガンバ大阪
今季リーグ戦成績:15試合0ゴール0アシスト
青黒の若きディフェンダーもまた、そろそろ海外移籍に動き出してもおかしくはない注目の存在だ。
現在22歳のDF半田陸は、モンテディオ山形の下部組織出身。高校時代は主にセンターバックとしてプレーしていたが、山形でプロデビューを果たした後にサイドバックへのコンバートを敢行している。身長176センチとCBとしては小柄だったこと、そして現在の半田の活躍を考えると、この決断は大きな成功をもたらしたと言えるだろう。
CB仕込みの球際の強さ、屈強なフィジカルを備えているだけでなく、対峙した相手選手を剥がすことができる突破力・推進力も兼ね備えている。加えて、最近は主に右SBとしてプレーしているが、左SBの位置でも起用可能な点も彼の評価を押し上げる理由の1つである。在籍2年目となるガンバ大阪では、今季ここまでリーグ戦15試合に出場。うち6試合でクリーンシートを達成しており、リーグ3位につける青黒の堅守を支えている重要な戦力だ。
しかしながら、ここまでハイスペックなSBが、この先ずっとJリーグに留まってくれるとは考え難い。半田は今月開幕するパリオリンピックに参加することがすでに決まっているため、大舞台でその才能を発揮できればすぐに海外移籍が決まっても不思議ではないだろう。
オリンピックに臨むU-23日本代表の陣容を考えると、半田は関根大輝(柏レイソル)、大畑歩夢(浦和レッズ)の両SBの控えとして大方予想されている。半田には持ち前のユーティリティ性と対応力が求められるはずだ。22歳の右SBは花の都でどんな輝きを見せてくれるのだろうか。