【G大阪】鳥栖の前線と新加入の清武弘嗣を警戒 ポヤトス監督「2~3カ月前とは別のチーム」

ガンバ大阪は12日、大阪・吹田市内の練習場で非公開練習を行い、アウェーでのサガン鳥栖戦(14日、駅スタ)に向けて調整した。

鳥栖は17位と下位だが、ここ2戦では連勝。調子を上げているチームとの試合を前に、ダニエル・ポヤトス監督(46)は「横山(歩夢)、マルセロ・ヒアンは決定的な仕事をするし、ダメージ与えてくる。2~3カ月前とは別のチーム。難しい試合になる」と気を引き締めた。

鳥栖戦で指揮官が狙い目として挙げたのは、相手ボランチとの攻防。「誰が出てくるかにもよるが、前に出てくるので、そこの隙をフリーの選手が見つけていければ」と話し、守備から攻撃に転じた際の突きたいポイントを明かした。

また、今夏セレッソ大阪から鳥栖に期限付き移籍で加入した元日本代表MF清武弘嗣(34)への対応も注意するポイントに。ポヤトス監督は清武を「良い選手だし、タイミング良くライン間で受けるタレント性がある。どこでも活躍できる選手」と評価。日本代表でともに戦ったFW宇佐美貴史(32)も「強烈な個を持った選手が前にいるし、そこへの出し手のリンクマンとして出られるとすごく嫌。出し手として本当に一級品。人が見えないところを見られる選手だし、人が出せないパスを出せる選手」と警戒心を強めた。

6月30日のFC町田ゼルビア戦で敗れながらも、前節の横浜F・マリノス戦では今季最多4ゴールを挙げて勝利したG大阪。2位の鹿島アントラーズに勝ち点で並ぶ3位をキープしたことに宇佐美は「(上位に)食らい付いていかないといけない状況の中でいい形で勝てたのは成長を感じた」と手応えを口にした。

今のG大阪には、その自信が過信になるような雰囲気がみじんもない。宇佐美は「一つの試合で一気にガタッと崩れる時っていうのは去年も経験している。常に危機感を募らせてやった方がいいと感じている。自信ばっかりではダメだし、危機感ばっかりでもダメ。両方持っていないといけない。経験ある選手がそういうメンタルでいないといけない」と話し、昨季の苦しみで得た教訓も胸に、良い緊張感を持って戦っていくことの必要性を認識。プレーとメンタルの両面でバランスを保って戦うG大阪は、ここからも安定した戦いで優勝争いに絡んでいく。【永田淳

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