G大阪FW林大地 移籍後初対応「復帰時期」「G大阪・背番号への思い」「26年W杯」への野望語る

シントトロイデン(ベルギー1部)から完全移籍で加入したG大阪FW林大地(27)が5日、加入後初めて取材に応じた。新天地デビューの時期、そしてジュニアユースまで育ったG大阪への思い、背番号に込められた秘密、日の丸舞台への羨望…。関西人らしく、笑いを交えながら第一声を発した。

(1)復帰時期

現在は右膝関節内遊離体切除手術のためリハビリ中。「細かく見てくれてメディカルチームも凄く手厚くサポートしてくださっている。できるだけ早く復帰できれば良い」。本人は明言を避けたが、ポヤトス監督は「2カ月半後くらい」と見通しを語った。早ければ9月14日・浦和戦(パナスタ)がお披露目になりそうだ。それまでに指揮官からは「復帰してきた時にスムーズに入れるようにイメージをしていてほしい」と伝えられたという。

(2)G大阪への思い

ジュニアユースではレギュラーを取れず、ユースへの昇格は見送り。だが「地元のクラブで、普通に応援している感じでした。常に試合は気になっていたし、地元でプレーしたい思いはずっと持っていた」とクラブ愛は不変だった。G大阪からオファーが届いた時は「素直に嬉しかった。それ以上に家族や友人が喜んでくれた。それが僕の中で嬉しい」と笑顔。G大阪アカデミーの“至宝”で、5歳違いのFW宇佐美貴史は「アイドルでした」と目を輝かせる。まだゆっくり話せていないというが「“うわっ…ホンマにチームメートやん”と思っている」と今でもアイドルに変わりはない。

(3)背番号91の意味

シンプルに「91番の形が格好良い」というのが一つ。もう一つは2歳上の姉くるみさんの存在だ。「お姉ちゃんと仲良くて、大好きなんです、俺。(姉は)“クック”と昔から呼ばれていた。“クック1番”みたいな感じで決めた。お姉ちゃんに言ったら喜んでいましたね」。

(4)日の丸への思い

今回の国内復帰は26年W杯北中米大会も見据えたものだ。東京五輪では6試合中5試合スタメンも、A代表では22年に一度招集されただけ。「サッカー選手だったら全員がW杯は目指す場所。憧れの舞台。日本に帰ってきたから可能性がなくなるとかは一切ないと思っている。G大阪で結果を残していけばチャンスが来るかもしれない。まずはケガを治して、チームでしっかり結果を出したい」。シントトロイデンや昨季期限付きで在籍したニュルンベルク(ドイツ)ではメンタル面が鍛えられたという。

チームへの一番の貢献は「得点」と強調。クロスに果敢に飛び込めるタイプがチーム内には不在のため、シーズン終盤に復帰する林に掛かる期待は大きい。

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