「また日本に行くのか」Rソシエダード、G大阪戦決定でトゥールーズ戦中止へ スペイン紙は批判
レアル・ソシエダードが来月からスタートする今夏のプレシーズンで、トゥールーズ(フランス)との親善試合を中止にせざるを得なくなったことを27日に発表した。
スペイン紙アスによると、今夏のプレシーズンは当初、長距離の遠征もなく、基本的にRソシエダードの練習場スビエタで準備し、すべてがアルグアシル監督に希望通りに進んでいたとのことだ。
チームは7月20日にオサスナ、同27日にトゥールーズ、同31日にオサスナ、8月3日にレンヌ(フランス)、同9日にベッカーの古巣ウニオン・ベルリン(ドイツ)とのテストマッチを組み、同18日にホームで行われる来季の開幕戦ラヨ・バリェカノ戦を万全の状態で迎える予定だった。
しかし、25日に大阪でガンバ大阪との対戦が決定したことで、アルグアシル監督は当初予定していたプランを変更せざる終えなくなった。
クラブはこの件に関してウェブサイトで、「7月27日にスビエタで予定されていたトゥールーズFCとの親善試合は、Rソシエダードの要請により中止となりました」と報告し、「今回の中止によりフランスのクラブにご迷惑をおかけしたことを、心からお詫び申し上げます」と謝罪した。
アス紙はこれを受け、「日本行きでイマノル(アルグアシル)の理想的なプレシーズンに狂い生じる」と見出しをつけ、その理由について、「日本企業と結んだスポンサー契約により、突然すべてのプランが吹き飛んでしまった。具体的にはオフィシャルスポンサーであり、ユニフォームの前部に名前が入っているヤスダグループによるものである」と説明した。
続いて、「この契約によりラ・レアル(Rソシエダードの愛称)はすでに今季終了後の5月末に来日し、東京ヴェルディとエキシビションマッチを行い、多くのメンバー不在にもかかわらず2-0で勝利した。おそらくまたスポンサーがラ・レアルのスター選手たちを日本で見たいからか、Rソシエダードの再度の日本遠征が決定した。そのためラ・レアルは7月25日のガンバ大阪戦のために日本へ行かざるを得なくなった。すでに7月27日にトゥールーズとの親善試合を取り決めていたが、2試合を両立することは不可能だったため、この試合をキャンセルせざるを得なかったのだ」と今回の事態を批判的に捉えていた。(高橋智行通信員)