【一挙プレビュー】同勝点で並ぶ2位・鹿島と3位・G大阪の大一番は熱戦必至! 後半戦初戦から注目カードが満載 | Jリーグ
6月26日に開催されるJリーグ(J1)の試合プレビューを一挙に紹介。J1リーグの10試合が各地で開催される。
6月26日
19:00 鹿島アントラーズ vs ガンバ大阪(J1)
鹿島は前節、浦和と2-2のドロー。FW鈴木優磨の2得点で奪ったリードを守り切れず、リーグ前半戦は首位と勝点2差の2位で折り返した。後半戦初戦は同勝点の相手を迎える大一番。右SBながら5得点を挙げ、充実のルーキーイヤーを送るDF濃野公人には決勝点を奪った前回対戦同様の活躍に期待がかかる。
G大阪は神戸との上位対決を制し、怒とうの5連勝。昨季は最下位で前半戦を折り返したものの、今季はすでに昨季の総勝点を上回るなど、見違えるようなパフォーマンスを見せている。好調の原動力はリーグ最少失点を誇る鉄壁の守備。2016年以降未勝利の鬼門を突破し、次節の首位・町田戦に弾みをつけたい。
19:00 FC東京 vs 北海道コンサドーレ札幌(J1)
FC東京は湘南を下し、6位に浮上。終始猛攻を受け、20本のシュートを浴びたものの、GK野澤大志ブランドンが好守を連発し、ウノゼロ勝利の立役者となった。そして、同じくU23日本代表のMF松木玖生とMF荒木遼太郎も先発に復帰。リーグ前半戦をけん引した青赤の“ゴールデンコンビ”に今節も要注目だ。
札幌は5連敗で最下位に低迷。負傷者続出の苦しい状況だが、前節は4試合複数失点が続いた守備を立て直し、好転のきっかけをつかんだ。一方、攻撃面ではMF近藤友喜が再三のドリブル突破からチャンスを演出。MF菅大輝も復帰を果たした中、両ワイドの2人がトンネル脱出のキーマンとなりそうだ。
19:00 川崎フロンターレ vs 湘南ベルマーレ(J1)
川崎Fは前節、新潟と2-2の引き分け。90+7分に逆転を許す苦しい展開となったが、その直後に追いつく粘りを見せた。シーズン前半戦は14位と不本意な成績。逆襲の後半戦へ、この“神奈川ダービー”を分岐点としたい。執念の同点ゴールでチーム最多となる5得点目を挙げたFW山田新がキーマンだ。
湘南は降格圏の18位で後半戦へ。0-1で敗れた前節も20本のシュートを放つなど、“あと一押し”という試合が続いており、今節こそ良い内容を勝点3につなげたい。注目はMF小野瀬康介。復帰戦となった前々節にゴールを奪うなど、左WBで違いを示している経験豊富なアタッカーに期待がかかる。
19:00 ジュビロ磐田 vs 東京ヴェルディ(J1)
磐田は6月の3試合で2分1敗と未勝利。特にここ2試合は後半に追いつかれる展開が続いており、後半戦はリード時の試合運びがカギを握る。2点差をひっくり返した湘南戦以来の白星を狙う今節は、前節から復活したJ1屈指の2トップ、FWジャーメイン良とFWマテウス・ペイショットのコンビに注目だ。
東京Vは10位でシーズンを折り返し。熱血漢・城福浩監督の下、今季は後半ATにリーグ最多の5得点を記録するなど、16年ぶりに帰ってきたJ1の舞台で印象的な戦いを続けている。磐田との前回対戦でも90+9分にFW木村勇大が決勝ゴール。シーズンダブルへ、今回も「ヴェルディ劇場」開演なるか。
19:00 名古屋グランパス vs 浦和レッズ(J1)
名古屋は4試合未勝利。開幕3連敗のスタートから6試合負けなし(5勝1分)など、好不調の波を繰り返し、9位で後半戦に臨む。前半戦で存在感が光ったのはDFハ・チャンレ、DF三國ケネディエブスといった最終ラインの新加入選手たち。一方、無得点が続くFW山岸祐也には待望のお目覚めに期待したい。
浦和は前節、鹿島と2-2の引き分け。0-2で迎えた後半にMF武田英寿がJ1初ゴールを含む2得点を奪い、チームを救う活躍を見せた。ただ、新監督を招聘し、大型補強を敢行して迎えた今季、2ケタ順位に沈む現状に満足はなく、“オリジナル10対決”を制し、後半戦で良いスタートを切りたい。
19:00 京都サンガF.C. vs 柏レイソル(J1)
京都は19位で折り返し。前々節に札幌との“裏天王山”で快勝を収めたが、同じく下位直接対決となった前節は鳥栖に0-3で敗れた。再起を図る今節はMF川﨑颯太に注目。7月3日にパリ五輪代表メンバー発表を控える中、ともにU23アジアカップを戦ったFW細谷真大、DF関根大輝の前で存在感を示せるか。
柏は4連敗中。ここまではJ1ワースト3位の18得点にとどまるものの、ゴール期待値ではトップクラスの数値を残しており、今節こそ最終局面の精度を改善させたい。キーマンはFW木下康介だ。前半戦は切り札としての起用が主ながらチーム最多の6得点。連敗脱出へ、古巣相手に“恩返し”を誓う。
19:00 セレッソ大阪 vs サガン鳥栖(J1)
C大阪は今季がクラブ創設30周年のメモリアルイヤー。クラブ新記録の開幕8試合負けなしと最高のスタートを切ったものの、その後は思うように勝点が伸びず、7位でシーズンを折り返した。一方、FWレオ・セアラは得点ランキング1位の14ゴール。前半戦をけん引した桜のエースに今節も要注目だ。
鳥栖は前節、京都との6ポイントマッチを制し、降格圏を脱出した。ここまでは黒星こそ先行しているが、今季もJ1トップの走行距離を記録。夏場に差し掛かるここからの戦いこそ、“走り勝つ”スタイルの見せどころだ。また、前線では2ケタ得点に王手をかけたFWマルセロ・ヒアンに注目したい。
19:00 ヴィッセル神戸 vs FC町田ゼルビア(J1)
神戸はG大阪に敗れ、上位4連戦の初戦で黒星発進。J1連覇へ、首位チームを迎え撃つ今節は“必勝”の大一番だ。前回対戦では互いに強みとする球際のデュエルで上回り、2-1の勝利。当時はFW大迫勇也を欠き、J1初先発のMF山内翔が初得点を挙げたが、指揮官はこの連戦でどんな11人を送り出すか。
町田はJ1昇格初年度でリーグ史上初となる首位ターン。黒田剛監督の下、徹底されたスタイルを貫き、その快進撃で国内サッカーの話題をさらっている。昨季王者への雪辱に燃える今節は鋭いドリブル突破が光るMF平河悠、チーム最多の7得点を挙げるFW藤尾翔太のU23日本代表コンビがキーマンだ。
19:00 サンフレッチェ広島 vs アルビレックス新潟(J1)
広島はここまでリーグ最多の35得点。シュート総数やチャンスクリエイト数でもJ1トップの数値を残すなど、攻撃的なスタイルを押し出し、5位で前半戦を終えた。公式戦9連戦の8試合目となる今節はMF満田誠に注目。MF川村拓夢らがチームを離れたいま、“11番”の本領発揮が後半戦のカギを握る。
新潟はリーグ最多のパス本数、ボール保持率をマーク。こちらも明確なスタイルを誇る中、後半戦では15位からの巻き返しを図る。連戦下では大胆なメンバー変更も見せる松橋力蔵監督だが、現在は負傷者続出の苦しい台所事情。土壇場で追いつかれた前節の悔しさを糧に、勝点3を持ち帰れるか。
19:00 アビスパ福岡 vs 横浜F・マリノス(J1)
福岡はリーグ最多9試合のクリーンシートを記録し、前半戦を8位でフィニッシュ。現在も3試合連続無失点中と堅守は健在で、今節はウノゼロ勝利を飾った前回対戦の再現を狙う。その試合で決勝点を奪ったのがMF紺野和也。前節を出場停止で欠場したレフティーはエネルギー満タンで今節に臨む。
横浜FMは札幌から福岡への長距離移動を伴う中2日でのアウェイ連戦。前半戦は過密日程にも苦しみ、2ケタ順位に低迷したが、今節は初の3連勝が懸かる重要な一戦だ。注目はFWヤン・マテウス。ここ2試合は2得点1アシスト、1PK奪取と圧巻の活躍を見せており、今節も右サイドで違いを示したい。
<6月26日の対戦カード(J1)>
19:00 鹿島 vs G大阪
19:00 FC東京 vs 札幌
19:00 川崎F vs 湘南
19:00 磐田 vs 東京V
19:00 名古屋 vs 浦和
19:00 京都 vs 柏
19:00 C大阪 vs 鳥栖
19:00 神戸 vs 町田
19:00 広島 vs 新潟
19:00 福岡 vs 横浜FM