【一挙プレビュー】J1は前半戦ラストマッチ!3位G大阪と4位神戸による”関西ダービー”が開催! J2は山形と仙台による”みちのくダービー”に注目 | Jリーグ

6月22日から6月23日に開催されるJリーグ(J1・J2)の試合プレビューを一挙に紹介。J1リーグの10試合、J2リーグの10試合が各地で開催される。

6月22日

15:00 FC町田ゼルビア vs アビスパ福岡(J1)

町田は前節の勝利で、2位・鹿島との差を『2』に拡大。黒田剛監督の就任後、昨季から公式戦で一度も連敗がなく、前節も横浜FMを3-1で下し、天皇杯2回戦の黒星を払しょくした。初のJ1の舞台で、ブレずに勝利を追求し続ける“黒田ゼルビア”。リーグ前半戦を勝利で締め、首位ターンを決められるか。

福岡は鳥栖との“九州ダービー”に2-0で快勝。FW佐藤凌我、FWウェリントンと前線の選手たちが結果を残し、今季初の3連勝を飾った。一方、好調の原動力はJ1最多8試合のクリーンシートを誇る鉄壁の守備。ボール保持に固執しない似たスタイル同士の一戦で、チームはどんな戦いを見せるのか。

17:00 モンテディオ山形 vs ベガルタ仙台(J2)

鹿児島に逆転負けを喫した山形は3戦未勝利で仙台との“みちのくダービー”へ。シュート数やCKの数で相手を大きく上回りながらも、深刻な決定力不足に悩んでいる。敵地『ユアテックスタジアム仙台』での前回対戦は0-2で完敗。停滞感を一掃する得点を奪い、そして勝点3を手にして4月に味わった屈辱を晴らしたい。

6位の仙台は2位・長崎とドロー決着。MF松下佳貴が90+3分にゴールを奪い、劇的な逆転勝利をつかみかけたものの、ラストプレーで追いつかれた。ただ、強度の高さとポゼッションを両立した後半に長崎を追いつめたことは事実。確かな手ごたえを得て、山形からシーズンダブルを狙う。

18:00 東京ヴェルディ vs 名古屋グランパス(J1)

東京Vは広島に1-4で敗戦。MF森田晃樹やDF宮原和也ら主力の欠場も響き、上位を争うクラブに力負けを喫した。それでも、終盤に一矢報いたのはFW木村勇大だ。第2節のJ1初ゴールから波に乗り、早くも2ケタ得点に王手。新天地でブレイクを遂げたパリ五輪世代FWに今節も注目が集まる。

名古屋は湘南と1-1の引き分け。こちらもFWキャスパー・ユンカー、DF三國ケネディエブスと攻守の軸を欠くなど、複数の離脱者を抱えている状況だ。ただ、その中でFW山岸祐也が第5節以来に先発し、ポストプレーで存在感を発揮。4試合ぶりの勝利へ、期待の新エースに待望のリーグ初得点は生まれるか。

18:00 アルビレックス新潟 vs 川崎フロンターレ(J1)

新潟は町田、鹿島とのアウェイ連戦で勝点4を獲得。町田戦は速攻とFKから効率よく得点を重ね、鹿島戦では相手のプレスを外して主導権を握るなど、上位2クラブに対して大きな収穫を得た。ここまではJ1トップのボール保持率とパス本数を記録。今節も試合を“支配”し、ダブルを飾った昨季の再現を狙う。

川崎Fは神戸に0-1の完封負け。シュートも今季最少の3本にとどまり、中断明けから多くの課題を露呈した。その中で迎える今節は、ポゼッションスタイル同士の激突。技術に磨きをかけ、攻撃的な姿勢を貫いてきた本来の強みを取り戻せるか。節目のJ1通算450試合が懸かるMF家長昭博にも注目だ。

18:00 横浜FC vs ロアッソ熊本(J2)

3位の横浜FCは2019年以来となる5連勝を達成。ここまで献身的な働きを見せてきたFW小川慶治朗の今季初得点も明るい話題となった。注目は第8節・岡山戦以来ゴールから遠ざかるFW髙橋利樹。前回対戦では0-0のドローに終わったが、今度こそ古巣から“恩返し弾”を決められるか。

熊本は岡山に0-1で敗戦。復帰したGK田代琉我を中心として猛攻に耐えていたが、後半ATに決勝点を奪われて力尽きた。攻撃面に課題が残ったなか、キーマンはリーグトップの敵陣パス数を記録しているMF豊田歩。出場停止から戻ってくる今節、その左足で横浜FCの堅牢を崩したい。

18:00 ヴァンフォーレ甲府 vs 愛媛FC(J2)

甲府は2試合連続のドロー。盛り返した後半にFWピーター・ウタカの得点で追いついたが、第14節以来の勝利には一歩届かなかった。今季リーグ戦のホームゲームではわずか1勝。今度こそサポーターに3ポイントを届けたい今節、出場停止明けのMFアダイウトンに懸かる期待は大きい。

愛媛は清水を3-0で撃破。首位相手に臆することなく攻撃的なサッカーを展開し、今季のベストゲームと言える内容で会心の勝利を収めた。甲府との前回対戦では、前半の終了間際、後半開始直後と良い時間帯に得点して逆転勝利。シーズンダブル達成と今季初の3連勝を狙う。

18:30 ジュビロ磐田 vs セレッソ大阪(J1)

磐田はFC東京と1-1のドロー。最後は逃げ切りに失敗する格好となったが、第10節・町田戦以来(2○0)となる先制点を奪ったことで、試合を優位に進めた。そして、額骨折の重傷から約1ヶ月、FWジャーメイン良が戦線復帰。ここまで11ゴールと得点を量産してきたエースの帰還は何よりの好材料だ。

C大阪は勝点で並んでいた浦和に2-1で勝利。DF奥田勇斗がJ1初ゴールとなるスーパーゴールを決め、チームを約2ヶ月ぶりのホーム戦勝利に導いた。海外移籍のためチームを離脱したDF毎熊晟矢とは同じ桃山学院大出身。先輩の右SBを“継承”した新たなスター候補生に今節も大きな注目が集まる。

18:30 ガンバ大阪 vs ヴィッセル神戸(J1)

G大阪は柏を2-1で下し、怒とうの4連勝。FW宇佐美貴史が圧巻の個人技から先制点を奪うと、MF山田康太の“恩返し弾”で試合を決定づけた。J1最少失点を誇る堅守を武器に、首位とは勝点4差まで肉薄。昨季2戦2敗を喫した王者を迎え撃つ前半戦ラストゲームは、チームの真価を証明する絶好機だ。

神戸は川崎Fを下し、国立開催のホームゲームで勝利。4試合ぶりの無失点を達成し、好機を量産した内容面でも収穫を得た。勝点1差の上位対決に臨む今節はDF酒井高徳がキーマン。昨季の第3節(4○0)では自身初の1試合2得点を挙げており、決勝点をアシストした前節同様、攻撃面での働きに注目だ。

19:00 浦和レッズ vs 鹿島アントラーズ(J1)

浦和の注目は今週18日に38歳の誕生日を迎えたGK西川周作。今季もここまで全試合にフル出場を続け、5月には史上3人目となるJ1通算600試合出場という大記録を達成した。今節は2位・鹿島を迎え撃つライバル対決。5試合ぶりの白星へ、今節もベテラン守護神のビッグセーブは欠かせない。

鹿島は前節の引き分けにより、連勝が『4』でストップ。首位・町田との勝点差は『2』に開いたが、粘り強く勝点を広い、連続無敗を『9』に伸ばした(7勝2分)。仕切り直しを図る今節はDF植田直通がキーマン。ここ2試合はいずれも先制を許しており、副将を中心に守備を引き締め直したい。

19:00 柏レイソル vs サンフレッチェ広島(J1)

柏は3連敗中と踏ん張りどころ。この3試合はすべて前半に2失点を喫し、追いかける展開を強いられているだけに、好調を支えていた堅守をもう一度取り戻したい。一方、前線ではFW細谷真大に注目。パリ五輪のメンバー発表が7月3日に控える中、ここまで1ゴールと溜まっている鬱憤を爆発させたい。

広島は直近の横浜FM戦で2-3の敗戦。MF川村拓夢がチームを離脱し、DF佐々木翔も出場停止と主力の欠場が響き、公式戦9試合ぶりの黒星を喫した。それでも、FW加藤陸次樹とFW大橋祐紀が揃ってゴールを決めるなど、攻撃陣は好調をキープ。日程面のハンデをはねのけ、アウェイ連戦で再起を図る。

19:00 湘南ベルマーレ vs FC東京(J1)

湘南は前節、名古屋と1-1の引き分け。負傷から復帰し、今季初先発を果たしたMF小野瀬康介が殊勲の同点ゴールを奪った。一方、VARによるゴール取り消しに泣き、4戦連発とはならなかったものの、エースのFWルキアンも好調をキープ。前節の好内容を今節につなげ、前半戦を勝利で締めくくれるか。

FC東京はホームでまたしても勝ち切れず、連勝を逃す結果に。それでも、終盤にMF安斎颯馬にプロ初得点が生まれ、価値ある勝点1を手にした。上位追走へ、勝利が至上命令となる今節はFWディエゴ・オリヴェイラに注目。4戦連発の好調から一転、5試合ゴールから遠ざかるエースの奮起に期待したい。

19:00 サガン鳥栖 vs 京都サンガF.C.(J1)

鳥栖は福岡との“九州ダービー”に0-2で敗戦。3連敗で降格圏の18位に転落した中、同勝点で並ぶ相手を迎え撃つ今節は再び“絶対に負けられない”重要な一戦だ。キーマンはFWマルセロ・ヒアン。今季挙げた4勝のすべてでゴールを決めているエースは、3試合無得点が続くチームを救うことができるか。

京都は札幌との“裏天王山”に2-0で勝利。待望の今季ホーム初白星を飾り、連続未勝利を7試合で止めた。鳥栖と同じく2試合続けてのシックスポイントマッチとなる今節はFW豊川雄太に注目。鳥栖戦は現在3試合連続ゴール中と好相性で、前節の得点に続いて今節もチームを勝利に導く活躍を見せたい。

19:00 栃木SC vs ジェフユナイテッド千葉(J2)

大分を2-0で下した19位・栃木は、実に14試合ぶりの勝利。小林伸二監督は就任5試合目での初白星となった。千葉には前回アウェイで0-8と屈辱的な大敗を喫しており、そのリベンジを果たしたいところ。大分戦で初先発・初ゴールと鮮烈な活躍を見せたFW川名連介に期待が懸かる。

千葉は徳島との接戦をモノにして、今季初の3連勝を達成。順位こそ7位で変わらなかったが、昇格プレーオフ圏との1ポイント差をキープした。キーマンは2シーズン連続の二桁得点に到達したFW小森飛絢。卓越したゴールセンスをこの試合でも発揮し、チームの4連勝に貢献できるか。

19:00 ファジアーノ岡山 vs ザスパ群馬(J2)

岡山の前節は引き分け目前の90+4分、MF末吉塁が決勝ゴール。6月の公式戦3試合で未勝利が続いた嫌な流れを食い止め、昇格プレーオフ圏内に踏みとどまった。注目は試合当日に30歳の誕生日を迎えるDF柳育崇。2連勝をもたらすべく、攻守両面でのハッスルプレーを期待したい。

最下位に沈む群馬は前節の敗戦で連続未勝利が13戦に。他クラブが勝点を積み上げたことで、残留圏との差は12ポイントに開いてしまった。2022年途中まで1シーズン半にわたって岡山でプレーしたFW川本梨誉は古巣対戦。かつての本拠地『シティライトスタジアム』で今季初ゴールをマークし、反撃開始を告げられるか。

19:00 レノファ山口FC vs いわきFC(J2)

山口は4位に浮上。美しい連係からFW若月大和が先制点を奪うと、危なげなく試合をクローズして今季9試合目のクリーンシートを達成した。前回のいわき戦では、FW山本駿亮が投入された直後に決勝ゴールをゲット。待望のホームゲーム初ゴールを挙げ、チームを2連勝へ導けるか。

8位・いわきは直近3試合勝ちなしとペースダウン。1試合少ないとはいえ、7位との差は5ポイントに開いた。山口、長崎、横浜FCと続く上位との3連戦はまさに正念場。山口との前回対戦ではセカンドボールや球際の部分で上回られたが、敗戦を教訓としてリベンジを果たしたい。

19:00 V・ファーレン長崎 vs 藤枝MYFC(J2)

長崎の前節は敗色濃厚の90+6分、途中出場のFWフアンマ・デルガドが同点ゴール。連続不敗を『17』に伸ばし、2位をキープした。今季初出場のMF中村慶太がさっそくアシストという結果を残したことも明るい材料。今節から再び3連戦となるが、層の厚さを武器に勝点を積み上げたい。

藤枝は上位相手に連敗。「相手をリスペクトし過ぎた」と須藤大輔監督が話したとおり、横浜FC戦は前半の消極的な戦いが惜しまれた。ただ、後半は退場者を出しながらも好機を創出。今節も自動昇格圏に位置する強敵との対戦だが、“良い守備から良い攻撃”を敢行できるかがカギとなる。

19:00 鹿児島ユナイテッドFC vs 大分トリニータ(J2)

9試合ぶりに勝利した鹿児島はトンネルを脱出。交代で入ったFW有田光希、DF井林章がゴールを決め、采配が的中した浅野哲也監督にとっては就任後初白星となった。また、再三の決定機阻止で流れを呼び込んだのはGK泉森涼太。頼もしき守護神とともに今季初の連勝達成を狙う。

大分はリーグ戦7試合連続未勝利。負傷者が続出しており、我慢の時期を過ごしている。鹿児島に対しては今季公式戦2戦2勝で、12日に行われた天皇杯2回戦でも1-0の勝利を収めたばかり。その試合で決勝ゴールを決めたFW伊佐耕平には、今季リーグ戦1号を期待したい。

6月23日

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