【G大阪】絶好調のエース宇佐美貴史は相手の警戒も歓迎「警戒してもらえれば、やりやすくなる」 6/21(金) 16:01
ガンバ大阪FW宇佐美貴史(32)が、自身への相手の警戒も利用し、チームを5連勝へ導く。
21日は翌日のヴィッセル神戸戦(パナスタ)に向けて非公開で調整。リーグ最少13失点同士の一戦を前に、宇佐美は「ボールを保持することにこだわりすぎて、相手のやりたいことをさせることだけはないようにしたい」と話し、神戸のハイプレスの餌食にならないよう、状況に応じた戦いをすることの必要性を口にした。
宇佐美本人は「何も意識したことはない」と言うが、過去の神戸戦では公式戦18試合で13得点と無類の強さを誇る神戸キラー。この試合でも今季2度目となる3戦連発に期待がかかる。
ただ、自身の得点だけにこだわるつもりはない。ハイパフォーマンスを続ける宇佐美には神戸側も警戒を強めるが、エースはむしろそれを歓迎する。「もう警戒はされていると思うし、警戒してもらえれば、うまく周りを使いながらやることもできるし、自分としてはやりやすくなる」。周囲も巧みに使える背番号7は、徹底マークを逆手に取ることもイメージする。
特に意識するのが、サイドからの攻撃だ。「相手は個の能力が高いけど、うちも引けを取っているとは思わない。両サイドには相手の守備陣を突破していける力を持った選手がいるし、しっかり個でぶつかり合っていけば、ゴールは生まれるんじゃないか」。相手守備陣が宇佐美への意識を強める中で、山下諒也(26)とウェルトン(26)の仕掛けから相手守備陣を崩していく形を狙っていく。
「得点は一番こだわってる部分」とした上で、宇佐美は「自分のスタイル的には、たくさんの助けをこなしながら、チームが勝つために何が必要かを状況に応じて表現すること。今はそれができている」と自身の働きぶりに自信を見せる。昨季王者との一戦でも、この男がG大阪の攻撃のカギを握ることは間違いない。【永田淳】