北海道コンサドーレ札幌DF高尾瑠 J1残留へ向け「全然いける」…昨季G大阪での巻き返し経験生かす

J1北海道コンサドーレ札幌DF高尾瑠(りゅう、27)が昨季の再現へ、ピッチで闘志を前面に押し出す。札幌は20日、前半戦最後となる横浜M戦(23日、札幌ド)に向け、宮の沢で紅白戦を行った。高尾は主力組に入り、3試合ぶり先発の可能性が浮上。5試合ぶりの白星を目指す一戦へ「自分のプレーよりも、チームのために勝てるプレーをすることが大事」と献身的に勝利を追い求める。

今年、G大阪から完全移籍で加入も、1月の沖縄キャンプで左腸脛(ちょうけい)じん帯炎を発症して開幕スタメンを逃すなど、11試合出場で先発出場は2度のみ。しかし今月に入り、ルヴァン杯や天皇杯で実戦機会が増え「コンディションは上がってきた」。感じる変化は、最下位に沈む現状打破につなげる。

昨季の経験を生かす。昨季のG大阪は、開幕から6戦で3分け3敗と白星なし。14節終了時点で1勝4分け9敗、勝ち点7の最下位に沈んでいた。そこから4連勝するなど巻き返しに成功。前半を勝ち点10の18チーム中16位で折り返し、16位ながらも残留にこぎ着けた。高尾は「球際とか切り替え、走るという部分が一番大事。ガンバでも守備の際に最後足を伸ばすとか、そこを変えて残留できた。(残留は)全然いける」と強調した。

残り20試合ある。「最近はあまりいい試合を見せられていない。戦う姿勢はしっかり見せたい」と高尾は言った。最高の結果で前半戦を終え、浮上へのきっかけとする。(砂田 秀人)

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