【天皇杯】G大阪、GK東口が今季初先発で0封! 3発快勝で3回戦へ
◇天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会2回戦 G大阪3―0J3福島ユナイテッド(2024年6月12日 パナスタ)
日本代表経験者のG大阪・GK東口順昭(38)が今季初先発でJ3福島を完封、完全復活した。東口は昨年末に右膝半月板損傷で手術。さらに3月の練習試合でふくらはぎを肉離れして今季の公式戦出場はなかった。
東口は前半2分にDF中谷進之介(28)のバックパスを余裕でつないだのがファーストタッチ。前半はG大阪が攻勢に出た中、DFラインの後ろでビルドアップに参加。19分にMFダワン(28)が先制ヘッドを決めると、25分にMF山下諒也(26)、35分にFWイッサム・ジェバリ(32)がゴールを重ねて、楽な展開に持ち込んだ。
東口の見せ場は試合終了間際のアディショナルタイム。福島・FW塩浜遼(24)がペナルティーエリア内に進入して東口と一対一になる。東口は抜群の反応で塩浜のシュートを弾いてCKに逃げた。「いい形で一対一に入れた。全部のシュートコースを切っていたと思う。練習で手応えあったことが、試合でできたことは自信になります」と振り返った。
今季のG大阪では完封勝ちは珍しくない。東口も「思ったよりできましたね。みんなハードワークで、局面では体を張ってくれる。失点の少ない流れに乗っているからすごく試合に入りやすかった」と話す。ただ、3―0楽勝での終了間際のピンチは「選手交代もあったので、何か起こる感じはあった」とベテランらしい危機感知能力を発揮。「ああゆうのを止めると、またチャンスが来ると思うので」と正GK争いに割って入る手応えをつかんだ様子だった。
ダニエル・ポヤトス監督(45)も「ヒガシがガンバで歴代No.1のGKであることは分かっている。今季最初の試合は簡単じゃなかったはず。ジュン(一森)としっかり競争してもらおう」と今後の先発起用に含みを持たせた。
▼MFダワン(先制ゴールと2点目のアシスト)ゴールとアシストで貢献できて良かった。ゲームのいい流れが継続できている。
▼MF山下諒也(2点目のゴールは移籍後初ゴール)とにかくホッとした。自分の走り方とダワンのパスのタイミングが良かった。
▼ダニエル・ポヤトス監督 完成された試合。福島はフロンターレに似た良いチームだが、しっかりコントロールしてくれた。選手も休ませたかったし、ミッション・コンプリートだ。