「守備の選手より守備がうまいって言われます」堂安律、ドイツでたたきき込まれた守備のハードワーク…所属でもWB起用

サッカー日本代表(FIFAランク18位)はホームでシリア代表(同89位)を5―0で下し、2次予選を6戦全勝で終えた。既にB組1位で最終予選進出を決めていた日本は、MF堂安律(25)=フライブルク=が、日本代表では初となる右ウィングバック(WB)での先発出場で、前半19分にチーム2点目となるゴールを決めた。2日に一般女性と結婚を公表してから2戦連発で、国際Aマッチ50試合目の出場で通算10点目。新たなポジションでも、背番号10にふさわしい存在感を見せつけた。

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堂安のWB起用には、劇的な守備の成長が背景にある。かつてG大阪時代は守備が苦手で、オランダ1部・フローニンゲンでは攻撃の全権を託されて「俺が王様です」と語ったこともあった。しかし、22年にドイツ1部・フライブルクに加入し、シュトライヒ監督(今季退任)の下で守備のハードワークをたたき込まれた。1対1の攻防を重視するドイツで、今季はWBでも起用された。

今や「(フライブルクでは)守備の選手より守備がうまいって言われます。(攻撃側が)何が嫌かは分かる。逆算して守れるので」と語る。それは森保監督の求める「世界でも勝っていくために、攻撃に特長があるうまい選手が、ハードワークして攻守ともにチームに貢献する部分を期待したい」という要望そのもの。センスでのし上がってきた“王様”は、さらに高みを目指してファイターへと変貌(へんぼう)した。(誉)

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