J1G大阪、8勝中7勝が1点差勝ちの勝負強さ ポヤトス監督「勝利が最優先」と強調
J1で最少失点(11点)の堅守を武器にさらなる上位進出を狙う4位のG大阪、ダニエル・ポヤトス監督が30日、本拠地のパナソニックスタジアム吹田で、6月1日の18位湘南戦に向けた囲み取材に応じ「相手はショートカウンターをしっかりと決めてくるチーム。ボールを失った後やボールを奪った後の正確性が大切になる」とポイントを挙げた。
G大阪が今季、ここまでの16試合で挙げた8勝(4分け4敗)のうち、7勝が1点差勝ち(うち5試合が1-0)。しかも15得点のうち、試合終盤の後半31分以降に奪ったのが6得点と高い比率を占める。
浮かび上がるのは、厳しい残留争いに巻き込まれた一昨季や昨季とは見違えるほどの勝負強さ、粘り強さ。その秘訣(ひけつ)について「対戦相手によって選手も違うし、監督も違う。データは試合が終わった後にチームに落ち着きや、自信を与えてくれるもの」と持論を説明した指揮官は「自分たちのスタイルを熟成させ、相手を疲れさせる、相手に疑問を持たせるようにしている」と強調。C大阪のレオセアラや横浜Mのアンデルソンロペスらキーとなる選手の名前を挙げて「相手の良さを消していることが自分たちの自信につながっている」とした。
「もし1-0で勝てる契約書があるなら、すぐにサインする」と冗談も口にしたポヤトス監督は「ゴールを取れるだけ取りたいという信条がある。ファンを楽しませたい。ただ、今は勝つことが重要、勝利が最優先だと思う」と言葉に力を込めた。5戦負けなし(4勝1分け)の勢いを持続し、優勝戦線に殴り込みをかける。