【一挙プレビュー】4戦負けなしの浦和が埼スタで首位町田と対峙する好カードに注目!J2首位の清水はホームで水戸と対決 | Jリーグ
5月25日から5月26日にかけて開催されるJリーグ(J1・J2)の試合プレビューを一挙に紹介。J1リーグの9試合、J2リーグの10試合が各地で開催される。
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5月25日
13:55 愛媛FC vs 栃木SC(J2)
第6節からの10試合でわずか1敗と“負けない”戦いを続けてきた愛媛だが、前節は千葉に1-7で大敗。チームの身上であるハードワークで下回り、石丸清隆監督も「完敗」と振り返った。栃木戦は3試合ぶりのホームゲーム。前節、途中出場で存在感を発揮したMF窪田稜、MF谷本駿介の活躍に期待したい。
栃木は小林伸二新監督の初陣で1-2の逆転負け。セットプレー絡みで2失点を喫したが、後半は押し返す時間も増え、得た収穫は少なくない。ポイントゲッターとして期待がかかるのはやはりFW南野遥海。得意の左足で再びゴールネットを揺らし、チームの連敗を『6』で食い止められるか。
14:00 北海道コンサドーレ札幌 vs 鹿島アントラーズ(J1)
札幌は前節、柏に1-2で敗戦。MF駒井善成の今季初得点で追いついたが、後半ATに決勝点を許してしまった。それでも、初先発のFWキム・ゴンヒが得意のポストプレーで存在感を見せたことは収穫。得点力に課題を抱えるチームに頼もしいFWが帰ってきた。
鹿島は神戸との上位対決に1-0で勝利。売り出し中のDF濃野公人が決勝点を奪い、ホームで11年間勝てていなかった昨季王者に会心の1勝を挙げた。現在は8戦連続で先制に成功しており、勝点3差の首位追走へ、今節も先にネットを揺らしたい。
14:00 ジュビロ磐田 vs 湘南ベルマーレ(J1)
磐田は浦和と1-1の引き分け。チーム得点王・FWジャーメイン良の離脱以降、得点力を課題としていた中で、開幕戦以来の出場となったMF金子翔太が貴重な同点ゴールを奪った。連敗を『3』でストップし、再びホームで戦う今節で6試合ぶりの白星を狙う。
湘南は新潟に2-1で逆転勝利。先発に復帰したFWルキアンが2ゴールを奪い、チームを3試合ぶりの勝利に導いた。今節は出場停止明けのFW福田翔生に注目。直近5試合で4得点と覚醒の気配漂う23歳が今季初の連勝に向けたキーマンだ。
14:00 藤枝MYFC vs 鹿児島ユナイテッドFC(J2)
藤枝は山口に1-2で敗れ、連勝が『4』でストップ。MF梶川諒太、DFカルリーニョスの負傷交代は痛手となった一方、一度は追いつく力強さを見せた。キーマンはここまでリーグ最多のシュート(52本)を放っているFW矢村健。積極的な姿勢が第13節以来の得点につながるか注目だ。
鹿児島は3連敗。前半早々に失点して無得点で敗れるパターンが続いている。藤枝とはJ2では初顔合わせだが、J3時代は6シーズンにわたって対戦し、6勝1分5敗と互角の戦いを繰り広げてきた。連敗阻止を誓う今節は、2016年の初対戦時を知るFW藤本憲明、MF五領淳樹の両ベテランに期待がかかる。
14:00 V・ファーレン長崎 vs ジェフユナイテッド千葉(J2)
MFマテウス・ジェズスが圧巻の活躍を見せた2位・長崎は鹿児島に3-0で完勝。14戦負けなしのクラブ新記録を樹立し、首位の清水との勝点差を『4』に縮めた。さらに22日のYBCルヴァンカップではJ1の浦和を撃破。公式戦4試合連続無失点の堅守も頼もしく、ホームで連勝を狙う。
対する千葉は7-1で愛媛に圧勝。第2節・藤枝戦、第8節・栃木戦に続き、またもホームで大量得点を記録した。上位の長崎を叩いて浮上を期す今節はFW小森飛絢に注目。昨季の開幕節、Jリーグ初得点を挙げた『トランスコスモススタジアム長崎』で再び勝利の立役者となれるか。
16:00 川崎フロンターレ vs 柏レイソル(J1)
川崎FはG大阪に敗れて2連敗。ここ2試合は計8失点を喫しており、守備再建が再浮上のカギを握る。17年から負けがなく、ホームでは6連勝中の相手を迎える今節はDF大南拓磨に注目。古巣の攻撃をシャットアウトし、チームを勝利に導けるか。
柏は今季2度目の連勝と上昇ムード。22日のルヴァンカップを含め、3試合連続で後半ATに決勝点を奪う勝負強さを発揮している。前節劇的なゴールを挙げたDFジエゴは出場停止となるが、昨季の天皇杯で敗れた借りを返し、初の3連勝を達成したい。
16:00 アルビレックス新潟 vs アビスパ福岡(J1)
新潟は湘南に敗れ、初の連勝はまたもお預け。昨季伊藤涼太郎(現シント=トロイデン)のハットトリックで大逆転勝利を収めた一戦で、仕切り直しを図る。前々節にプロ初得点を挙げ、22日のルヴァンカップでも得点を奪ったMF奥村仁に注目したい。
福岡は2連敗中。今節からの2試合はFWシャハブ・ザヘディが出場停止となるだけに、チーム総得点の約半数を叩き出しているエースの穴埋めがポイントだ。注目はFW金森健志。守備でも大きな貢献が光るアタッカーは今節、節目のJ1通算200試合を迎える。
16:00 ヴァンフォーレ甲府 vs 横浜FC(J2)
甲府はイージーなミスから許した先制点が響き、岡山とのシックスポインターに敗戦。プレーオフ圏との差は5ポイントに広がった。今節はリーグ最少の9失点と堅守を誇る4位・横浜FCとの対戦。FWピーター・ウタカら攻撃陣の活躍とともに、5試合連続で2失点を喫している守備の修正が求められそうだ。
横浜FCは7連勝中だった首位・清水に2-0で勝利。大半の時間で主導権を握り、内容面も完勝と言えるものだった。2連勝を狙う今節のキーマンはFW小川慶治朗。清水戦では再三の巧みな裏抜けから攻撃の起点となっており、この試合でも労を惜しまないスプリントで相手の守備に穴を開けたい。
5月26日
14:00 ヴィッセル神戸 vs 東京ヴェルディ(J1)
神戸は鹿島に敗れ、首位陥落。22日のルヴァンカップではJ3富山に下剋上を許すなど、正念場を迎えている。注目は試合当日に誕生日を迎えるFW宮代大聖。チーム最多7得点を奪っている背番号9は痛恨のPK失敗があった富山戦からの汚名返上を誓う。
東京Vは町田に0-5の大敗。11戦無敗と好調を維持していたが、“東京クラシック”でダメージの残る敗戦を喫してしまった。再び上位と対戦する今節はDF千田海人に注目。対人能力に絶対の自信をもつCBがFW大迫勇也との試金石のマッチアップに挑む。
14:00 ベガルタ仙台 vs ファジアーノ岡山(J2)
FW中島元彦が2ゴールと活躍した仙台は、4連勝で3位をキープ。森山佳郎監督が試合後インタビューで「ギリギリ」と振り返ったとおり、粘り腰でまたも接戦をモノにした。ここからは岡山、いわきと上位との直接対決が続く。1分1敗に終わった昨季とは違う姿を見せ、2011年以来の5連勝達成となるか。
6位・岡山は5試合ぶりの勝利。台所事情が苦しい中、J初出場・初先発となった高卒ルーキーのDF藤井葉大が見事に左WBを務め上げるなど、総力戦で勝点3を獲得した。現在仙台との勝点差は『2』で、今節勝利すれば逆転。GKスベンド・ブローダーセンを中心とした堅守から流れをつかみたい。
14:00 ブラウブリッツ秋田 vs ザスパ群馬(J2)
秋田は山形との“奥羽本戦”を制し、5試合ぶりの白星。久々の無失点に加え、FW小松蓮に待望のリーグ戦初得点が生まれた。昨季いずれも0-0で引き分けるなど、近年ロースコアでの決着が続く群馬戦はFW青木翔大に注目。小松と好関係を築く背番号40は古巣相手に2戦連続ゴールを決められるか。
新体制2戦目を迎えた群馬はいわきに敗戦。スコアこそ1点差だったもののシュート1本に終わり、相手ゴールを脅かすことはできなかった。クラブワーストの8連敗は避けたい中、注目は育成型期限付き移籍で加入したFW川本梨誉。過去2シーズンに続く“帰還”を果たした22歳がチームの救世主となれるか。
14:00 いわきFC vs 徳島ヴォルティス(J2)
少ない好機を仕留めたいわきは群馬に1-0で勝利。今季8度目のクリーンシートを危なげなく達成し、連敗しない強さを示した。注目はここまでホームで5得点を挙げているFW谷村海那。チームに2連勝を呼び込み、仙台、長崎と続く次節以降の上位直接対決に弾みをつけられるか。
徳島は6試合ぶりの黒星。とはいえ後半は劣勢から盛り返しただけに、収穫も決して少なくはなかった。キーマンは前節加入後初ゴールをゲットしたFWチアゴ・アウベス。被シュート数がリーグで2番目に少ないいわきに対し、積極的に左足を振り抜いて堅守攻略の突破口としたい。
14:00 清水エスパルス vs 水戸ホーリーホック(J2)
横浜FCに完敗を喫した首位・清水は連勝が『7』でストップ。今季6勝1分けと圧倒的な強さを誇るホームで仕切り直しを図る。注目は2020、21年に水戸でプレーしたDF住吉ジェラニレショーンとMF松崎快。“恩返し”の活躍を披露し、こちらも古巣戦となる秋葉忠宏監督に白星をプレゼントしたい。
前節引き分けた水戸は新体制下の無敗を継続。MF落合陸、FW寺沼星文の投入から流れを奪回して追いついた後半の戦いはポジティブだ。1-1で引き分け、清水の自動昇格を阻止した昨季最終節から半年余り。「自分たちも勢いがある」という寺沼の言葉どおり、自信を胸に今度は清水戦初勝利を狙う。
14:00 ロアッソ熊本 vs モンテディオ山形(J2)
熊本は8試合ぶりの勝利。前々節・横浜FC戦で手応えを得た[3-4-2-1]のシステムが機能し、“らしい”崩しからFW大﨑舜が決勝ゴールをゲットした。勝点17で並ぶ山形を迎える今節は、安全圏への浮上を果たす上で3ポイントが欲しい。勢いに乗り、ホームでは2012年以来となる山形戦勝利を狙う。
山形は3試合連続の完封負け。未勝利も5試合に伸び、苦しい時期を過ごしている。注目選手は2021、22年に熊本でブレイクを果たした坂本亘基、杉山直宏の両MF。ここまでは十分な出場機会を得られていないが、かつてのホームスタジアムで流れを変える活躍を見せられるか。
14:00 大分トリニータ vs レノファ山口FC(J2)
大分は3試合連続のドロー。後半に追いつかれ、あわや逆転というシーンもつくられたが、GK濵田太郎のスーパーセーブなどで辛くも守り切った。ホームでは第5節を最後に未勝利が続く中、注目は前節、決定機を阻まれたMF野村直輝。3-1で勝利した昨季の対戦に続き、試合を決定づける一撃に期待がかかる。
終了間際の決勝ゴールで藤枝を下した山口は5位をキープ。FW梅木翼らが欠場し、試合ではMF相田勇樹、FW山本駿亮が負傷交代する中、まさに総力戦で3ポイントをつかんだ。今節はクラブ初となるJ2での4連勝に挑戦。台所事情は苦しいが、前節FWとして投入されたDF平瀬大の得点力に注目したい。
15:00 FC東京 vs ガンバ大阪(J1)
FC東京は横浜FMと1-1のドロー。3試合未勝利となったが、ACLファイナリストを相手に好機を量産し、内容面では収穫を得た。注目はMF荒木遼太郎だ。先発に復帰した前節は0トップに入り、攻撃を活性化。ホーム・味スタでは第2節以来のゴールを狙う。
G大阪は川崎Fを3-1で下し、今季最高の4位に浮上。J1最少失点タイの堅守で苦しい時間帯を耐え、セットプレーから効果的にネットを揺らした。ともにゴールを決めたDF中谷進之介、DF福岡将太の両CBを軸に、今節も守備からリズムをつかみたい。
15:00 名古屋グランパス vs 京都サンガF.C.(J1)
名古屋は鳥栖を2-0で下し、2連勝。前半で数的優位に立つと終始主導権を握り、7試合ぶりに無失点を達成し、5位に浮上した。ホームの京都戦は2003年以来負けなし。直近のホーム戦でハットトリックをマークしたFWキャスパー・ユンカーに注目だ。
京都は5連敗中と苦しい状況。この間は全試合で複数失点を喫し、計16失点と守備に課題を残している。一方、前線ではFW豊川雄太やFW山﨑凌吾が復帰。前線からハイプレスを仕掛けるアグレッシブな戦いを貫き、連敗ストップを果たせるか。
15:00 セレッソ大阪 vs サンフレッチェ広島(J1)
C大阪は福岡に3-0と快勝。クラブ記録の開幕8試合負けなし以降、6試合未勝利と苦しい時期が続いたが、ようやくイヤな流れを断ち切ることができた。FWレオ・セアラは直近10試合のうち9試合で得点を奪っており、圧巻のエースが今節もチームをけん引する。
広島も5得点の大勝で、6試合続いた未勝利期間に終止符。DF新井直人がDF登録の選手としてはJ1で12年ぶりとなるハットトリックの大活躍を見せた。アウェイ・C大阪戦は6連勝中と絶好の相性を誇っており、連勝でさらなる勢いを得たいところだ。
16:00 浦和レッズ vs FC町田ゼルビア(J1) ※PICK UP MATCH
浦和は磐田と引き分け、連勝が『3』でストップ。22日のルヴァンカップではJ2長崎に屈しており、今節はリバウンドメンタリティーが問われる一戦だ。注目は長崎戦で初出場を飾ったFWオラ・ソルバッケン。ついにベールを脱いだ新戦力は今節、待望の埼スタデビューなるか。
町田は首位再浮上。FW藤尾翔太が2得点を奪い、最後はFWエリキに嬉しい復帰後初得点が生まれた。そして今節乗り込むのはクラブ未体験の“完全アウェイ”の地。ここ5試合はわずか1失点と驚異の堅守を築いており、5月を3連勝で締めくくりたい。
<5月25日の対戦カード(J1)>
14:00 札幌 vs 鹿島
14:00 磐田 vs 湘南
16:00 川崎F vs 柏
16:00 新潟 vs 福岡
<5月25日の対戦カード(J2)>
13:55 愛媛 vs 栃木
14:00 藤枝 vs 鹿児島
14:00 長崎 vs 千葉
16:00 甲府 vs 横浜FC
<5月26日の対戦カード(J1)>
14:00 神戸 vs 東京V
15:00 FC東京 vs G大阪
15:00 名古屋 vs 京都
15:00 C大阪 vs 広島
16:00 浦和 vs 町田
<5月26日の対戦カード(J2)>
14:00 仙台 vs 岡山
14:00 秋田 vs 群馬
14:00 いわき vs 徳島
14:00 清水 vs 水戸
14:00 熊本 vs 山形.
14:00 大分 vs 山口
※横浜FM vs 鳥栖
横浜F・マリノスのAFCチャンピオンズリーグ2023/24決勝進出に伴い、開催日およびキックオフ時刻が変更(試合開催日:5月25日→7月3日/キックオフ:16:00→19:00)