ガンバ大阪史上最高! “化け物”となった下部組織出身選手(5)最高の名脇役!? 練習生から這い上がった苦労人

J1リーグ2回、天皇杯4回、AFCチャンピオンズリーグ1回の優勝を誇るガンバ大阪。そんな同クラブが歴史を築き上げていく中で、下部組織出身選手たちの輝きは欠かせなかった。今回は、厳選したアカデミー出身の最高傑作を紹介する。(ホームグロウン選手が選出対象。在籍期間、通算成績は『transfermarkt』を参考)

MF:橋本英郎(はしもと・ひでお)

生年月日:1979年5月21日

在籍期間:1998年1月~2012年1月

クラブ通算成績:401試合22ゴール10アシスト

橋本英郎はジュニアユースからガンバ大阪に所属していた。同期には稲本潤一や新井場徹といった名選手がいたが、ユース時代からトップチームに出場していた2人とは異なり、橋本は練習生契約でトップチームに加入していた。出場数も決して多くはなく、レギュラーを掴むまで長い道のりを歩んだ苦労人だ。

しかし、2001年に稲本が海外に挑戦し、中盤に空きポジションが生まれると徐々に出場機会を得るようになってくる。足元の技術や身体能力が特段優れている選手ではなかったが、そのポジショニングの良さを生かしたチームの穴や自らの弱点を埋めるプレースタイルで、ダブルボランチの一角を担うようになった。ときにはSBをこなすなど、ユーティリティー性もいかんなく発揮。チームの痒い所に手が届く万能型の選手として通算401試合に出場し、西野朗政権下でリーグカップや天皇杯など数々のタイトルを獲得した。

橋本は2012年にヴィッセル神戸へと移籍し、セレッソ大阪などを経て2023年にユニフォームを脱ぐ決断を下す。昨年12月に行われた引退試合には同期の稲本や播戸竜二、さらには2005年のJ1優勝メンバーであるフェルナンジーニョら助っ人外国人まで駆けつけた。青黒の名脇役が、誰もが認める正真正銘のレジェンドだったことがわかる。

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