【一挙プレビュー】3連勝を狙う町田と11戦負けなしの東京Vによる好調同士の”東京クラシック”に注目! J2は7連勝中の清水に横浜FCがホームで挑む! | Jリーグ
5月18日から5月19日にかけて開催されるJリーグ(J1・J2)の試合プレビューを一挙に紹介。J1リーグの10試合、J2リーグの10試合が各地で開催される。
5月18日
14:00 モンテディオ山形 vs ブラウブリッツ秋田(J2)
ホームで敗れた山形は2連敗。この2試合はセットプレーから同じような形で失点しており、そこに強みを持つ秋田との一戦に向けてどう修正するのか注目だ。“奥羽本戦”と銘打たれたこのカードでは過去負けがなく、ホーム開催に限れば3戦全勝。5試合ぶりの白星で前節の悔しさを払拭できるか。
対する秋田も直近4試合を1分3敗と、山形と同じ足取りで苦戦中。チームトップスコアラーのFW佐藤大樹が出場停止で不在となる。この停滞感を打破する存在として注目されるのはFW小松蓮。FW青木翔大と2トップを組んだ前節は度々ゴールに迫っただけに、リーグ戦での加入後初得点へ期待が高まる。
14:00 水戸ホーリーホック vs 大分トリニータ(J2)
水戸は今季初の2連勝を達成。FW安藤瑞季のゴールで前半に先制すると、ロングカウンターをちらつかせながら1点を守り切った。2試合連続の完封勝利でチームは15位に浮上。森直樹監督の下で取り戻した堅守はもちろんのこと、攻撃面では爆発的なスピードを誇るMF新井晴樹に注目したい。
大分の前節は2点差を追いつかれてのドロー。不運な形での失点もあり、第5節以来となるホームでの勝利はまたもお預けになった。期待が懸かるのは前節1G1AのFW長沢駿だ。8月に36歳となる長沢は、今季13試合で6得点とコンスタントにゴールを量産中。頼れるハイタワーを軸に水戸の堅守を攻略したい。
14:00 ザスパ群馬 vs いわきFC(J2)
群馬は新体制初戦となった前節、1-2で敗れ6連敗。序盤の失点は引き続き課題として残ったが、2点を追う後半に盛り返した点は収穫となった。今季ホーム初勝利へ向け、注目したいのはMF佐藤亮。自らのFKからDF高橋勇利也のゴールが生まれた前節同様、その左足で突破口を開きたい。
山口との上位対決に敗れたいわきは、5試合ぶりの黒星。変化をつけたリスタートから2失点を喫し、内容面でも完敗を喫した。引き締め直して臨みたい今節はMF西川潤に着目。山口戦ではFW谷村海那の得点など複数の決定機を演出しており、彼に良い形でボールを渡せるかがカギとなる。
14:00 ジェフユナイテッド千葉 vs 愛媛FC(J2)
千葉は連勝を狙った前節、甲府と2-2のドロー。一時は逆転に成功したものの、終了間際に同点弾を浴びたことでダメージの大きな結果となった。ただ、第11節・秋田戦でも終盤の連続失点で勝利を逃したが、翌節は見事な完封勝利。そのリバウンドメンタリティーを今回も示したいところだ。
終盤の2得点で追いついた愛媛は3試合連続のドロー。特に前半は劣勢に回っただけに、過去2試合に続いて勝点1を拾う形になった。勝点で並ぶ千葉戦のキーマンはMF窪田稜。ここ2試合はベンチスタートが続いているが、持ち前のスピードでサイドの主導権争いを制することができるか。
14:00 横浜FC vs 清水エスパルス(J2)
4位・横浜FCの前節は、難しいピッチ状況にも苦しみ0-0のドロー。今節激突するのは、2位に7ポイントの差をつけて独走態勢を築きつつある首位の清水だ。J2リーグ最多得点の相手に対し、横浜FCはリーグ最少の9失点と堅守が生命線。ホームの後押しも味方に“ストップ・ザ・清水”を果たしたい。
清水は盤石の内容で7連勝。この連勝期間中は3得点以上が5試合、得点者は11人にのぼり、その勢いは衰えを知らない。ここまでは昨季の町田をも上回るペースで勝点を積み上げており、今節勝てば『40』に到達。前節3得点を生み出したセットプレーも相手にとっての脅威となるはずだ。
14:00 徳島ヴォルティス vs ロアッソ熊本(J2)
2連勝を飾り14位に浮上した徳島は、直近5戦で4勝1分。その間わずか2失点と守備の安定感は抜群で、前節は危なげなくクリーンシートを達成した。キーマンは新体制移行後フル出場を続けているMF児玉駿斗。豊富な運動量と巧みなパスを武器に、今節もチームの潤滑油となりたい。
熊本は横浜FCとスコアレスドロー。複数失点が続いていたなかで8試合ぶりに無失点を記録し、好転の兆しをつかんだ。また、1トップ2シャドーに変更した前線が度々ゴール前へ迫ったことも好材料。MF古長谷千博も復帰を果たし、良い流れに乗って第8節以来の勝点3をつかみにいく。
15:00 鹿児島ユナイテッドFC vs V・ファーレン長崎(J2)
清水に完敗を喫した鹿児島は4戦勝ちなしで降格圏に転落。またも前半早々に先制点を許し、難しい展開を強いられた。4失点こそしたものの、GK泉森涼太は再三のファインセーブを披露。守護神の奮闘に応えるべく、ホームで迎える“九州ダービー”では先にスコアを動かしたい。
2位・長崎は3試合連続のドローに終わり、首位との勝点差が『7』に拡大。ただ、直近2試合は無失点を継続しており、下平隆宏監督が求める守備の安定は心強い。攻撃面のキーマンは前節復帰したMFマテウス・ジェズス。今季の公式戦9得点中8得点を挙げているアウェイ戦で再びヒーローとなれるか。
16:00 アビスパ福岡 vs セレッソ大阪(J1)
福岡は前節、神戸に0-1の敗戦。内容面では互角に渡り合ったが、昨季王者の質の高さに屈し、負けなしは8試合でストップした。中2日の今節はMF前寛之に注目。出場停止により、前節は21年のJ1昇格以来初の欠場となった中、エネルギー満タンの背番号6がチームをけん引する。
C大阪は2位の町田に1-2で敗戦。後半アディショナルタイムに痛恨の決勝ゴールを許し、3連敗となった。ただ、FWレオ・セアラは前節もネットを揺らし、J1トップタイの11ゴール目。絶好調のエースに応えるべく、今節は6試合連続で先制点を奪われている試合運びを改善させたい。
19:00 サガン鳥栖 vs 名古屋グランパス(J1)
鳥栖は今季最多の5ゴールで川崎Fを圧倒。川井健太監督の就任3年目にして初の連勝を達成し、降格圏を脱出した。好調の原動力となっているのがFW横山歩夢だ。前節にJ1初ゴールを含む2得点の活躍を見せた左WGは、今節も果敢な仕掛けで存在感を示せるか。
名古屋はFWキャスパー・ユンカーがハットトリックの大暴れ。負傷から復帰し、第2節以来の先発を果たしたストライカーがさすがの違いを見せた。前節を含め、今季先制に成功した試合では5戦5勝。直近7試合勝利がない苦手なカードでも、先制点の行方が大きなカギを握る。
5月19日
14:00 FC町田ゼルビア vs 東京ヴェルディ(J1)※PICK UP MATCH
町田はFWミッチェル・デュークが土壇場で決勝ゴール。U23日本代表コンビが戻り、FWエリキも復帰を果たした中で、前線に熾烈な競争が生まれていることは心強い材料だ。今節は昨季1勝1分と勝ち越した“東京クラシック”。今季3度目の連勝へ、ヒーローとなるのはどの選手か。
東京Vは11試合負けなし。前節こそ“劇場”は起こらなかったものの、3試合ぶりの無失点を達成し、依然として状態は上向きだ。昨季の雪辱を誓う今節はFW染野唯月に注目。昨季後半戦の対戦では加入早々に2得点を奪う活躍を見せており、この試合でも決定力の高さを示したい。
14:00 ジュビロ磐田 vs 浦和レッズ(J1)
磐田は札幌に0-1で敗れ、今季2度目の3連敗。FWジャーメイン良が欠場した直近2試合はいずれも無得点と攻撃面の改善がポイントだ。キーマンはFWマテウス・ペイショット。強靭な体格を生かし、ここまでの4得点のうち3得点を決めている得意のヘディングでネットを揺らしたい。
浦和は3連勝と好調。この3試合はすべて複数得点を奪うなど、[4-1-2-3]の“ヘグモ・システム”が浸透し、今季最高の4位に浮上した。注目は2戦連続ゴール中のFWチアゴ・サンタナ。昨季まで所属した清水ではライバルとして戦った相手だけに、一層気合いの入る一戦だ。
14:00 京都サンガF.C. vs サンフレッチェ広島(J1)
京都は4連敗で最下位に転落。3試合連続の3失点と守備に課題を抱える中で、今節は前節退場したDFアピアタウィア久が出場停止を余儀なくされる。J1最多のシュート本数を誇る相手に対し、前節PK阻止など好セーブを連発したGK太田岳志の活躍は今節も不可欠だ。
広島は今季初の連敗。好内容を続けながらも勝点3に届かなかった流れから一転、ここ2試合は序盤の2失点で難しい展開を強いられている。ただ、MF川村拓夢とFW大橋祐紀の復帰は明るい話題で、7試合ぶりの勝利を飾り、ここでイヤな流れに終止符を打ちたい。
14:00 ファジアーノ岡山 vs ヴァンフォーレ甲府(J2)
2位・長崎と引き分けた岡山は4試合勝利なし。ただシュート22本を浴びながらも、GKスベンド・ブローダーセンを中心に無失点でしのいだことは収穫だ。また、加入したばかりのMF早川隼平が好機に絡んだことも明るい話題。18歳の若武者は初のホーム戦でいっそう大きなインパクトを残せるか。
甲府は終了間際にFWピーター・ウタカが同点弾。複数失点が続く守備面は課題だが、劇的な展開でもぎ取った勝点1はチームに勢いを与えるはずだ。前線の外国籍選手が得点を重ねるなか、注目はDF飯田貴敬。果敢な攻撃参加を見せた前節同様、MF鳥海芳樹とともに右サイドの主導権を握りたい。
14:00 レノファ山口FC vs 藤枝MYFC(J2)
5位・山口はいわきとの上位対決を制し、今季初の連勝を達成。一度は同点に追いつかれたものの、過去の逆転負けを教訓にして突き放す力強さを示した。藤枝との昨季対戦は2戦とも無得点に終わったが、注目したいのはFW梅木翼。前線で献身的な働きを続ける背番号『24』に4試合ぶりのゴールは生まれるか。
対する12位・藤枝はJ2リーグ昇格後初の4連勝を達成。勝点を『20』に乗せ、プレーオフ圏内が見えてきた。直近2試合は耐えなければならない時間帯を耐えきり、終盤に決勝点を奪っての“ウノゼロ”勝利。GK北村海チディを中心とした粘り強い守備に大きく自信をつけ、好調同士の一戦に向かう。
15:00 鹿島アントラーズ vs ヴィッセル神戸(J1)
鹿島は広島を3-1で下し、3位をキープ。3点差から追いつかれた前々節の悔しさを払しょくし、今節はホームで首位チームを迎え撃つ。キーマンはFW鈴木優磨だ。5月は4試合で4ゴールと絶好調。昨季5失点で敗れた屈辱を知るエースは、昨季王者へのリベンジに燃える。
神戸は今季初の4連勝。前節はロースコアの展開となったものの、FW宮代大聖がチームトップの7得点目を奪い、チームを勝利に導いた。アウェイ・鹿島戦は14年から10試合負けなし。この上位対決では、昨季も古巣相手に2得点を挙げているFW大迫勇也に注目だ。
15:00 FC東京 vs 横浜F・マリノス(J1)
FC東京は5試合ぶりの黒星。ただ、MF荒木遼太郎が復帰戦でゴールを挙げたことは好材料だ。今節は19年、22年とJ1優勝を味わった古巣と相対するFW仲川輝人に注目。今季は中央でのプレーにもトライしており、盟友・MF喜田拓也とのマッチアップにも注目が集まる。
横浜FMはこの試合後に、ACL決勝第2戦の舞台となるUAEへ。悲願のアジア制覇へ突き進む一方、J1では現在5試合勝利がなく、正念場を迎えている。大胆なメンバー変更も予想される中、今節は慶応大在学中ながらすでにゴールも記録しているFW塩貝健人に注目だ。
15:00 ガンバ大阪 vs 川崎フロンターレ(J1)
G大阪は3試合連続の無失点。J1最多タイの失点数を記録した昨季から一転、今季はここまで14試合で10失点とJ1最少タイの失点数を誇っている。堅守を支えているのがGK一森純、DF中谷進之介の新戦力で、開幕からフル出場を続ける2人に今節も注目だ。
川崎Fは鳥栖に2-5で敗れ、6試合ぶりの黒星。同じく5失点を喫した第2節以降、安定傾向にあった守備が崩れた中、中3日の一戦で修正を図れるか。一方、前線では前々節にJ1初得点を含むハットトリックを記録したFWバフェティンビ・ゴミスに期待がかかる。
16:00 柏レイソル vs 北海道コンサドーレ札幌(J1)
柏は湘南を逆転で下し、5試合ぶりの勝利。今季無得点が続いていたFW細谷真大が土壇場で決勝点を奪い、勝利の立役者となった。一方、劇的ゴールをお膳立てしたのはMF島村拓哉。直近3試合で2得点1アシストを記録するレフティーがチームの攻撃を支えている。
札幌はMF浅野雄也の決勝点で今季2勝目。今季の2勝はいずれも1-0と守備の踏ん張りが勝点3につながっている。昨季の対戦では5-4という壮絶な乱打戦を展開した中、今節もカギは守備での耐久力。前節先発に復帰したDF岡村大八を中心に、堅守を築きたい。
16:00 湘南ベルマーレ vs アルビレックス新潟(J1)
湘南は逆転負けで、再び降格圏内へ。直近5試合で5ゴールと絶好調だったMF福田翔生が退場処分を受けたことで、今節は出場停止を強いられる。キーマンはFW鈴木章斗。前節久々の先発復帰を果たした20歳は、ゴールを量産した開幕当初の輝きを取り戻せるか。
新潟は横浜FMに3-1と逆転勝利。多くの負傷者を抱え、直近10試合で1勝と苦しい状況が続いていたが、ようやく悪い流れを断ち切った。ヒーローとなったのがJ1初先発で初ゴールを奪ったMF奥村仁。ボランチで鮮烈なプレーを見せた大卒ルーキーに今節も要注目だ。
17:00 栃木SC vs ベガルタ仙台(J2)
連敗が『5』に伸びた栃木は指揮官交代を決断。“昇格請負人”と称される小林伸二監督を迎えてリスタートを切ることになった。前節は0-1で敗れたものの、盛り返した後半の戦いはポジティブな材料。宮崎鴻、イスマイラの両FWが存在感を放ったが、今節は前線をどのような組み合わせにするのかにも注目だ。
群馬を1点差で下した仙台は3連勝。2-0で迎えた後半の戦い方は課題として残ったものの、3位に浮上して自動昇格圏の背中が見えてきた。キーマンは豪快なミドルで今季5点目を挙げたMF相良竜之介。Jリーグ通算50試合出場となる今節、チームに5シーズンぶりの4連勝をもたらすことができるか。
<5月18日の対戦カード(J1)>
16:00 福岡 vs C大阪
19:00 鳥栖 vs 名古屋
<5月18日の対戦カード(J2)>
14:00 山形 vs 秋田
14:00 水戸 vs 大分
14:00 群馬 vs いわき
14:00 千葉 vs 愛媛
14:00 横浜FC vs 清水
14:00 徳島 vs 熊本
15:00 鹿児島 vs 長崎
<5月19日の対戦カード(J1)>
14:00 町田 vs 東京V
14:00 磐田 vs 浦和
14:00 京都 vs 広島
15:00 鹿島 vs 神戸
15:00 FC東京 vs 横浜FM
15:00 G大阪 vs 川崎F
16:00 柏 vs 札幌
16:00 湘南 vs 新潟
<5月19日の対戦カード(J2)>
14:00 岡山 vs 甲府
14:00 山口 vs 藤枝
17:00 栃木 vs 仙台