G大阪は東京Vとスコアレスドロー GK一森はチームの守備意識の高さに感謝

◇明治安田J1リーグ 第14節 G大阪1ー1東京V(2024年5月15日 味スタ)

G大阪はJ1での東京V戦は2008年9月28日以来。MF遠藤保仁の先制ゴールなどで3―1で勝っている。試合出場はなかったが、19歳だったMF倉田秋(35)がベンチに入っていた。

倉田には悔しい「Jリーグの日」になった。後半18分にFW食野亮太郎(25)と交代して左サイドMFに入る。41分、右サイドを抜けたMF山下諒也(26)に合わせてペナルティーエリアに進入。放った決定的なシュートが相手DFにブロックされて今季初の3連勝がなくなったからだ。

引き分けの結果をダニエル・ポヤトス監督(45)は「相手の守備を崩すのが難しいのは分かっていた」と受け入れる。G大阪にチャンスらしいチャンスはほとんどなかった。代わって忙しくなったのはGK一森純(32)だ。J1での50試合出場の節目だったが「偉大な諸先輩がいる中で、50試合はちっぽけなもの」と話した。ただ、ここ2試合続けて1―0で連勝しており、一森の安定感は増している。

前半1分、東京VのFW染野唯月(22)の強烈なミドルシュートを右手を伸ばしてゴール右に弾き出す。25分には左CKからのMF綱島悠斗(23)のヘディングを右手で防ぐと、続けざまに放たれる東京Vのシュートラッシュを落ち着いてさばく。FW木村勇大(23)のシュートは右足で。さらにゴール前に詰めていた染野とDF翁長聖(29)が足を伸ばしてきたが冷静に対応してゴールを割らせなかった。雨が激しくなった後半38分にはMF森田晃樹(23)のミドルシュートを一度弾きながらもキープして3戦連続でのゼロ封で「勝ち点1」をもぎ取った。

「勝てなかったのは悔しい。クリンシート(無失点)が3試合続いたのは、みんながハードワークした結果。ピンチも3本くらいあったので、そこをゼロにできれば」と一森はチームの守備意識の高さに感謝していた。

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