4月のJ1月間MVPは5戦5発の磐田FWジャーメイン良! J2は清水の主将FW北川航也が選出
Jリーグは14日、4月度の「明治安田Jリーグ KONAMI月間MVP」、「明治安田Jリーグ 月間優秀監督賞」、「明治安田Jリーグ月間ヤングプレーヤー賞」、「明治安田Jリーグ 月間ベストゴール」を発表した。
J1リーグの月間MVPは、ジュビロ磐田に所属するFWジャーメイン良が受賞した。磐田は4月に開催されたJ1リーグの5試合を3勝1分1敗と好成績で終えたが、その中心にいたのは成長を続けるストライカーだ。3日に行われた第6節アルビレックス新潟戦(○2-0)の2ゴールを皮切りに、5試合にフル出場して5ゴールをマーク。うち2得点はPKによるものとはいえ、磐田にとって欠かせない得点源として活躍を続けた。5月に入ってからも1ゴールを加え、現在は得点ランキングトップの11ゴールを記録。今月6日に行われた第12節東京ヴェルディ戦(●2-3)で1得点を挙げながら、左前額骨陥没骨折に見舞われ、現在は無念の負傷離脱を強いられているが、一刻も早い復活が待たれる。
J2リーグの月間MVPには、好調の清水エスパルスをけん引するエースでキャプテンのFW北川航也が輝いた。北川は4月のJ2リーグ5試合(※出場は4試合)で3ゴール2アシストを記録。チームは4勝1分と圧巻の成績を残したが、唯一の引き分けに終わった3日の第8節徳島ヴォルティス戦(1-1)は北川が不在だった。Jリーグ選考委員会の足立修委員長が「周囲の選手を活かすことができ、プレーの幅、リーダーシップを含め、チームの中心となっており、パフォーマンスが清水の飛躍の一因となっている」と語ったように、その影響力は得点面だけにとどまらない。最前線からの守備やポストプレーにも磨きをかけており、清水の攻撃陣に欠かせない存在として、昇格に向けて首位をひた走るチームを支えている。
J3リーグでは、アスルクラロ沼津に所属するFW和田育が月間MVPを勝ち獲った。和田は4月に開催されたJ3リーグの4試合で5ゴールと、4月を無敗(2勝2分)で駆け抜けた沼津を圧巻の得点力で支えただけでなく、その得点パターンの多彩さも目立った。Jリーグ選考委員会の平畠啓史委員も「4試合で5ゴールは見事。味方のパスやクロスに対する反応が鋭い。前線からの守備での貢献も大きく、アスルクラロ沼津を牽引している」と語っており、沼津のキープレイヤーとして攻守両面で輝いた。
加えて、J1リーグの月間優秀監督賞には、セレッソ大阪を率いる小菊昭雄監督が選出された。C大阪は4月のJ1リーグ5試合を2勝2分1敗という成績で終えたが、その中で足立委員長は「外国籍選手を成長させ、いいチーム作りをした」と評価。攻守両面でバランスのとれたサッカーで上位争いに身を置くチームにおいて、選手起用のマネジメント面も高く評価されていた。
J2リーグでは、V・ファーレン長崎を率いる下平隆宏監督が同賞を受賞。開幕前のアクシデントにより急きょヘッドコーチから監督に“昇格”するという慌ただしいスタートだったものの、4月の長崎はJ2リーグを5戦全勝と圧巻の成績で勝ち抜き、一気に昇格争いの本命に名乗りを上げた。成績だけでなく、攻撃的に振る舞いながらもチームに安定感をもたらした部分が評価される形となった。
J3リーグでは、首位を走る大宮アルディージャの長澤徹監督が同賞に輝いた。大宮は4月のJ3リーグ5試合を4勝1分と抜群の成績で終えており、現在も首位を走っている。第13節松本山雅FC戦(●0-2)までは開幕から無敗をキープしていた。足立委員長が「ベテランと若手をうまく融合しながら、しっかり結果を残している。文句なし」と称賛すれば、平畠委員も「4勝1分は申し分なし。選手を固定し過ぎず、コンディションの良い選手を抜擢し、4バックでも3バックでも戦えるチームに成長させた。強いです」と語り、“昇格筆頭候補”として高い評価を得た。
また、今シーズンから新設された月間ヤングプレーヤー賞には、J1リーグからガンバ大阪所属のFW坂本一彩、J2リーグからV・ファーレン長崎所属のMF笠柳翼、J3リーグから福島ユナイテッドFC所属のMF大関友翔がそれぞれ選出された。
そして、各リーグのベストゴールも発表。J1リーグでは、浦和レッズ所属のFWチアゴ・サンタナが3日の第6節FC東京戦(●1-2)で決めた“ビューティフルゴール”が選ばれた。チアゴ・サンタナはスコアレスで迎えた24分、自陣から力強いドリブルでボールを持ち運ぶと、ハーフウェーラインを超えたあたりで左足一閃。GK野澤大志ブランドンが前に出ていた隙を見逃さず、見事な一撃でゴールネットを揺らしていた。
J2リーグでは、徳島ヴォルティス所属のDF橋本健人が、28日の第12節モンテディオ山形戦(○2-1)で決めた豪快なミドルシュートがベストゴールに選出。J3リーグでは、FC今治所属のGK伊藤元太が、第8節AC長野パルセイロ戦の後半アディショナルタイム、セットプレーの場面で叩き込んだ“驚きの”ヘディングシュートがベストゴールとなった。
4月度の各賞受賞者一覧、および受賞者のコメントは下記の通り。
■明治安田Jリーグ KONAMI月間MVP
J1:ジャーメイン良(ジュビロ磐田)※初受賞
「明治安田J1リーグ、4月の月間MVPに選んでいただきました。ありがとうございます。チームメイト、監督、コーチ、スタッフ、家族、そしていつも応援してくれるファン・サポーターの皆さんに感謝します。この賞は今月勝点を積み上げた、ジュビロ磐田に関わるみんなの成果だと思います。まだまだシーズンは続いていくので個人としてもチームとしても高みを目指して努力し、成長していきます!」
「4月度明治安田J2リーグKONAMI月間MVPを受賞でき、大変嬉しく思います。ファン、サポーターの皆様のご声援、チームメイト、スタッフ、家族の支えがあって4月の月間MVPを受賞できました。ご声援いただいている皆様、ありがとうございます。また、さらに活躍していけるようにチームメイトと切磋琢磨して自分自身も成長していけるように頑張りますので引き続きご声援よろしくお願いいたします」
J3:和田育(アスルクラロ沼津)※初受賞
「明治安田JリーグKONAMI月間MVPという素晴らしい賞を受賞することができ、とても光栄に思います。この賞は自分1人の力では受賞できませんでした。日頃よりご支援ご声援いただているパートナー企業の皆様、共に高め合ってくれているチームメイトやスタッフ、そしてどんな時も僕たちの背中を押してくれているファン・サポーターの皆さんがいてこその受賞です。この賞に相応しい選手となれる様、これからも日々努力し結果にこだわり続けます!これからもアスルクラロ沼津、そして和田育の応援をよろしくお願いします!」
■明治安田Jリーグ 月間優秀監督賞
J1:小菊昭雄(セレッソ大阪)※初受賞
「この度は、2024明治安田J1リーグ4月の月間優秀監督賞に選出いただき、大変光栄に思います。この素晴らしい賞をいただけたのも、毎日のトレーニングを精一杯取り組んでくれている選手、スタッフ、そしてどんな時も力強く支えて下さるセレッソファミリーの皆様のおかげです。これからも皆様に感動や笑顔をお届け出来るよう、魅力溢れる強いセレッソを目指して、チーム一丸となって頑張ります。引き続き、熱いご声援よろしくお願い致します。」
J2:下平隆宏(V・ファーレン長崎)※今シーズン初受賞(通算3度目の受賞)
「この度は、4月の優秀監督賞に選出いただき誠にありがとうございます。今シーズンのスタートはヘッドコーチとして始動しましたが、素晴らしい選手とスタッフに囲まれ、この賞を頂けたことに本当に感謝しています。長いシーズンですが目標を達成するためにこれからも精進したいと思います。また、10月には長崎スタジアムシティが開業します。今以上に、長崎県全体が盛り上がり、ファン・サポーターの皆さんと共に最高の舞台へ行けるように努力し続けたいと思います」
J3:長澤徹(大宮アルディージャ)※初受賞
「このたびは、4月の明治安田Jリーグ月間優秀監督賞に選出いただき、ありがとうございます。4月は連戦が続き、またアウェイゲームも多く厳しいスケジュールになりましたが、日頃のトレーニングから一生懸命取り組んでくれている選手・スタッフ、そしてホームでもアウェイでもたくさん応援に駆けつけてくださるファン・サポーターの皆さんのおかけで、このような賞を受賞することができたと思っております。シーズンが終わったときにしっかりと目標を達成して皆さんと喜び合うことができるよう、引き続きチーム一丸となって戦ってまいります。これからも、大宮アルディージャへの応援をよろしくお願いします」
■明治安田Jリーグ月間ヤングプレーヤー賞
J1:坂本一彩(ガンバ大阪)※初受賞
「4月の月間ヤングプレーヤー賞に選んでいただけて本当に嬉しく思っています。4月は多くの試合に出場することができ、特に浦和レッズ戦の埼玉スタジアムでのゴールが自分の記憶には残っています。浦和まで多くのサポーターが駆けつけてくれて、皆さんの前で決勝ゴールを決めることができたのは嬉しかったです。今回は自分だけの力ではなく応援してくれるサポーターの皆さんのおかげで受賞することができたと思っています。これからも応援よろしくお願いします。このような賞をいただけたことはすごく嬉しいことですが、これに満足せず、また次もこのような賞をいただけるよう頑張りたいです」
J2:笠柳翼(V・ファーレン長崎)※初受賞
「今回このような光栄な賞に選ばれて大変嬉しく思います。これからもチームの目標、個人の目標に向けて、努力を続けます。長崎ファン・サポーターの皆さん、引き続きチームの目標達成にむけて共に戦ってください!」
J3:大関友翔(福島ユナイテッドFC)※初受賞
「4月度の月間ヤングプレーヤー賞に選出いただいたことを大変うれしく思います。今回の受賞は、自分だけの力ではなく、監督、コーチ、スタッフ、チームメート、さらには、ファン、サポーターのみなさまのサポートがあってこそのことだと思っています。いつも心強い後押しを本当にありがとうございます。現状に満足することなく、チームをJ2昇格に導く活躍ができるよう精進してまいります。引き続き、応援よろしくお願いいたします」
■明治安田Jリーグ 月間ベストゴール
J1:チアゴ・サンタナ(浦和レッズ)※初受賞
第6節 4/3(水) FC東京vs浦和レッズ(国立競技場) 24分の得点
「4月の月間ベストゴールに選んでいただき、ありがとうございます。J1リーグ全体で素晴らしいゴールがたくさん生まれたなかで、自分のゴールが選ばれたことを光栄に思います。難しいシチュエーションでのゴールだったと思います。ボールを受ける前からキーパーの位置はだいたい分かっていました。そして、それと同時に味方や相手の位置を把握しておかなければいけませんでした。ボールを受けてからは相手もプレッシャーにきていたので、シュートを打つことは簡単ではありませんでしたが、冷静な判断ができたと思います。難しいシュートを決めることができて良かったと思いますし、これからもチームのためにゴールを取り続けていきたいです」
J2:橋本健人(徳島ヴォルティス)※初受賞
第12節 4/28(日) 徳島ヴォルティスvsモンテディオ山形(鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム)74分の得点
「初めて月間ベストゴールを受賞できて嬉しいです。選出されたゴールは、1点リードされている場面での同点弾でした。得点の10分前ぐらいに自分が決定機を外してしまい、その責任を感じて自分が決めないといけないという思いがありました。トラップもいい場所に置けて、いいところにボールがこぼれてきたので、迷わずに振り切りました。得意な形でシュートを打てたので良かったです。また月間ベストゴールを狙います。チームとともに、自分も自信をつけて、上の順位にいけるように頑張ります」
J3:伊藤元太(FC今治)※初受賞
第8節 4/6(土) FC今治vsAC長野パルセイロ(アシックス里山スタジアム) 90+3分の得点
「4月度のJ3月間ベストゴールに選んでいただきありがとうございます。得点を振り返るとその時チームは3失点していて試合終盤に巡ってきた最後のチャンスでチームの為に何かしらの形で少しでも貢献したいと思い前に上がりました。そしてアンジェロッティ選手が良いボールを僕の目の前に持ってきてくれたのであとは叩くだけでした。GKが得点する時はうまく試合が運べず負けている状況が多いと思いますが、チームを支えてきてくれたチームメイト、スタッフ、ファン、サポーターの仲間のおかげで決めることができ、なんとか引き分けにすることができました。自分の中で一生記憶に残るゴールを決めることができました。またチャンスがあれば得点を狙いに上がりますが、まずはゴールを守ってチームを勝たせられるGKになれるようにこれからも頑張ります!今後も引き続き応援、サポートをよろしくお願いします!」