G大阪GK一森純「安定感?いやいやいやいや…そんなことない」J1最少失点も慢心せず

◇明治安田J1リーグ第13節 G大阪1―0名古屋(2024年5月11日 豊田スタジアム

2試合連続の“ウノ・ゼロ”勝利に敢えてG大阪GK一森純は警鐘を鳴らした。名古屋戦はシュート3本に抑え、枠内シュートはゼロ。ピンチは後半32分に名古屋FW永井にゴール前に迫られたシーンのみだった。それでも「安定感?いやいやいやいや…そんなことはない」と首を振った。

劇的弾で勝利した鳥栖戦(4月14日)を引き合いに「ロスタイムにピンチを迎えたこともあるし、いつ失点してもおかしくないシーンは、これまでの試合でたくさんあった」と冷静に分析。「“1―0でOK”というチームだと逆に怖い。何が起こるか分からないのがサッカー。ハンドやセットプレー、自分のミスだってある。2、3点目を取ってゲームを終わらせる作業は大事。ゼロで抑えることは念頭に置きつつ、だけど満足してはいけない」と力を込めた。

昨季はJ1ワースト61失点を喫した守備陣が今季はJ1タイの最少失点数と奮闘している。だが、複数得点を挙げた試合は13試合中2試合のみ。「個人的には5連勝以上を続けていけないと上位には食い込んでいけないと思っている。まずは“5”を目標にやっていきたい」と高い目標を設定する守護神は、自身のビルドアップも含めて、さらなる得点力の改善を求めた。

「勝てば勝つほど修正は効きやすい。負けると難しいんですよ。もっと良くしていこうというのがあったとしても“いや、今は聞きたくない”となるのが人間。勝ちながら修正していく循環に持っていきたい」。まずは次戦・東京V戦。今季2度跳ね返された3連勝を手にし、一つ殻を破る。

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