◆２０１５Ｊリーグチャンピオンシップ　▽決勝第２戦　広島―Ｇ大阪（５日・エディオンスタジアム広島）

Ｊ１年間王者を決める明治安田生命２０１５Ｊリーグチャンピオンシップ（ＣＳ）第１戦（２日、万博）で広島に敗れたＧ大阪は４日、大阪・吹田市内で非公開 調整した。長谷川健太監督（５０）がキーマンに日本代表ＦＷ宇佐美貴史（２３）を指名。公式戦１１試合ぶりのゴールで逆転Ｖを狙う。

追い詰められた男の言葉には、悲壮感すら漂っていた。前日調整後、チームは広島へ出発。第１戦で敗れ、逆転Ｖへは最低２点以上が必要。宇佐美は「自分が 結果を出して勝ちたい。（チャンスが）何もないところからゴールに持って行くところが、僕の持ち味でもあり、存在価値でもある。自分のふがいなさや負の感 情をプラスの力に変えたい」と思いを語った。

直近１０試合で無得点。ドイツからＧ大阪に復帰した１３年以降では、最も長くゴールから見放されている。それでも長谷川監督は、今季の集大成ともいえる 一戦のキーマンに、チーム最多のリーグ戦１９得点を挙げてきた宇佐美を指命。リーグ最少失点の広島守備陣に対しても「信じています。あすの大一番、エース のゴールに期待したい」と言い切った。

２か月以上ゴールから見放されている宇佐美だが、指揮官の言葉を聞き「監督も気持ちを持って使ってもらっているのも理解している。その中で期待に応えら れれば」とうなずく。年間順位は３位、第１戦を逆転負け、会場はアウェー…。不利な要素は多い。そんな状況を覆すため、日本屈指のストライカーが、すべて を背負ってピッチに立つ。