【一挙プレビュー】J1はパリ世代の活躍が期待されるFC東京vs柏が”PICK UP MATCH” J2は2位長崎と5位岡山による”上位対決”に注目! | Jリーグ
5月11日から5月12日にかけて開催されるJリーグ(J1・J2)の試合プレビューを一挙に紹介。J1リーグの9試合、J2リーグの10試合が各地で開催される。
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5月11日
14:00 アルビレックス新潟 vs 浦和レッズ(J1)
新潟は前節、神戸に2-3の敗戦。DF藤原奏哉、DF遠藤凌のゴールで追いすがったものの、GWの3連戦は1分2敗で終えた。ただ、この期間にはFW鈴木孝司やMFダニーロ・ゴメスら前線の選手たちが復帰。再び今節から迎える3連戦は今季を占う重要な局面だ。
浦和は横浜FMを2-1で下し、連敗を回避。今季新たなポジションへの適応に苦しんでいたMF伊藤敦樹が2得点を奪ったことも大きな収穫だった。新潟戦は2006年から驚異の25試合負けなし。絶好の相性を誇るカードで、新体制初となる連勝達成を目指す。
14:00 ジュビロ磐田 vs サガン鳥栖(J1)
磐田は東京Vとの“昇格組対決”で2-3の黒星。0-2から追いつく粘りを見せたが、その後PKの絶好機を逸し、最後は退場者を出して力尽きた。そして今週にはFWジャーメイン良の負傷離脱が決定。得点ランキングトップを走る絶対的エース不在の窮地を乗り越えられるか。
鳥栖は湘南との“裏天王山”で1-2の敗戦。U23日本代表のアジアカップ優勝に大きく貢献したDF木村誠二がフル出場を果たしたが、無念の逆転負けを喫した。今季9試合目の複数失点と守備に課題を抱える中、期待の若きCBはここで存在感を見せたいところだ。
14:00 京都サンガF.C. vs アビスパ福岡(J1)
京都は町田に0-3の敗戦。首位相手に厳しい結果を突きつけられたが、待望のホーム初勝利へ、今節は奮起した姿を表現したい。注目はU23日本代表から復帰したMF川﨑颯太。前節も早速フル出場を果たした若き主将は、チームの苦境を救う活躍を見せられるか。
福岡は7試合負けなし。前節は終盤にMF紺野和也が同点ゴールを奪い、貴重な勝点1を獲得した。今節の注目は古巣対戦に臨むFW岩崎悠人。今季はスピードを生かしてチームを攻守で支える一方、ここまで得点がないだけに、今節こそ加入後初得点を奪えるか。
14:00 ベガルタ仙台 vs ザスパ群馬(J2)
DF髙田椋汰のゴラッソによる1点を守り切った仙台は第3節以来の連勝。内容には課題が残ったが、勝ちながら修正ができることはポジティプだ。過去2シーズンのホーム・群馬戦はいずれも無得点。序盤戦の躍進を支えたMF相良竜之介には、試合を決める決定的な仕事を期待したい。
20位・群馬は首位の清水に0-3で敗れ、連敗は今季最長の『5』に。8日には大槻毅監督との契約解除が発表された。連敗中はすべて複数失点を喫しており、前々節の藤枝戦を除く4試合で早い時間帯に失点。武藤覚新監督の下、先にスコアを動かし、流れを変える勝利をもぎ取れるか。
14:00 清水エスパルス vs 鹿児島ユナイテッドFC(J2)
首位の清水は6連勝。2位と勝点5差、3位とは10差をつけ、独走の気配が漂ってきた。[3-4-2-1]の布陣が機能したことに加え、今季初先発のMF西澤健太、FWドウグラス・タンキが初ゴールをマークしたことも明るいニュース。『ブラジルデー』として行われる今節はブラジル人アタッカーに注目だ。
鹿児島は内容で圧倒したものの1点が遠く、仙台に0-1で敗戦。大島康明監督は「先に失点してしまったことがすべて」と振り返った。先にスコアを動かす上で鍵を握るのは、好調を継続するFW福田望久斗。前節は決定機を相手の好守に阻まれたが、首位のゴールをこじ開ける一撃は生まれるか。
15:00 川崎フロンターレ vs 北海道コンサドーレ札幌(J1)
川崎Fは終盤に追いつかれ、連勝ならず。それでも、GWの3連戦を負けなしで乗り切り、一時期の低迷からの復調を印象付けた。仕切り直しを図る今節はFW山田新に注目。前節も独力の突破から得点を奪うなど、現在は2戦連発中と覚醒の気配が漂っている。
札幌はFC東京に逆転負けを喫し、6試合ぶりの黒星。18年以降の対戦では1試合平均4得点以上が生まれている一戦で、本来の攻撃的姿勢を取り戻したい。最下位脱出へ、復帰後ノーゴールが続くFW鈴木武蔵にかかる期待は一層大きくなりそうだ。
15:00 湘南ベルマーレ vs FC町田ゼルビア(J1)
湘南は鳥栖を逆転で下し、ホームで今季初勝利。第2節以来の勝点3を挙げ、最下位を脱出した。貴重な同点ゴールを奪い、公式戦4試合連発となったのがMF福田翔生。昨夏J3のYS横浜から加入した“シンデレラボーイ”が下位脱出のキーマンとなりそうだ。
町田は2連勝。前節はFWオ・セフンとFWナ・サンホがゴールを奪うと、FWミッチェル・デュークにも今季初得点が生まれた。また、FW藤尾翔太とFW平河悠のU23代表組も合流し、前々節にはFWエリキが復帰。“完全体”となった首位チームに死角は見当たらない。
16:00 名古屋グランパス vs ガンバ大阪(J1)
名古屋は広島に3-2で勝利。今季無敗を続けていた相手に黒星をつけ、連敗ストップに成功した。FWパトリックが加入後初ゴールを奪い、復帰したFWキャスパー・ユンカーも決勝点に関与。確かな手ごたえを得て臨む今節は、昨季ダブルを飾った指揮官の古巣を迎撃する。
G大阪はC大阪との“大阪ダービー”に1-0で勝利。主将のFW宇佐美貴史が“バースデーゴール”を決め、10試合ぶりのダービー勝利に貢献した。連敗を止め、最高潮の状態で迎える今節は昨季まで6年間を過ごした古巣との一戦に臨むDF中谷進之介に注目だ。
16:00 セレッソ大阪 vs ヴィッセル神戸(J1)
C大阪は“大阪ダービー”で敗戦。5連勝中だった相手に屈し、DF毎熊晟矢とDF登里享平の両SBも負傷でピッチを退いた。一方、離脱が続いていたMF清武弘嗣が今季初出場を果たしたことは明るい話題。王者を迎える今節はMF香川真司との“共演”にも期待がかかる。
神戸は2連勝で2位をキープ。中2日で迎えた前節は先発9人を入れ替えながらも、出番を得た選手たちが躍動し、選手層の厚さを印象付けた。初の3連勝を狙う今節はMF扇原貴宏とMF山口蛍に注目。古巣戦に臨む中盤2人の存在が主導権争いのカギを握る。
17:00 FC東京 vs 柏レイソル(J1)※PICK UP MATCH
FC東京はFWディエゴ・オリヴェイラが3試合連続ゴール。戦線復帰したエースの活躍により、チームは3連勝で4位に浮上した。そして今節からはU23日本代表トリオが帰還。MF荒木遼太郎の回復具合は気がかりだが、今節はさらなる上昇気流に乗る上で重要な一戦だ。
柏は90+2分に決勝点を献上。結果としてMFマテウス・サヴィオのPK失敗が明暗を分けたが、開幕から高い貢献を見せてきた10番を責めることはできない。連敗ストップを狙う今節、こちらもU23日本代表から復帰したFW細谷真大、DF関根大輝の攻守の要に期待が集まる。
5月12日
13:00 いわきFC vs レノファ山口FC(J2)
前節スコアレスドローに終わったいわきは、連勝が『3』でストップ。とはいえ4試合連続のクリーンシートを達成し、順位は4位に浮上した。今節は2ポイント差で背後に迫る山口との上位対決。堅守同士とあって先制点が重要になる中、チームトップの6得点を挙げているFW谷村海那に期待がかかる。
山口は山形に2-0の完勝を収め7位に上昇。これまで勝てなかった雨中のホームゲームで力強く白星をつかんだ。今季は6勝を挙げながらも連勝がまだなく、第8節、第11節、そして第13節といずれも逆転負けで壁に跳ね返されてきた。さらなる上位進出へ向け、“志垣レノファ”の真価が問われる。
13:00 ロアッソ熊本 vs 横浜FC(J2)
水戸に完敗を喫した熊本は6試合勝利なし。複数失点も6試合連続となり、降格圏の18位に転落した。セットプレーからの失点が目立っている中、今節の相手は説明不要の名手・DF福森晃斗を擁する横浜FC。前節もロングスローの流れから先制を許しただけに、どのように修正するのか注目だ。
3位の横浜FCは千葉に敗れ、今季初の3連勝とはならず。引き分けた2位・長崎との勝点差を詰めることはできなかった。注目はルーキーイヤーの2020年から3シーズンにわたり、熊本でエースとして活躍したFW髙橋利樹。初の古巣戦となる今節、かつての本拠地で“恩返し弾”を決められるか。
13:05 鹿島アントラーズ vs 東京ヴェルディ(J1)
鹿島は3連勝で3位に浮上。後半にPKの大ピンチを凌ぐと、後半ATにFWチャヴリッチが劇的な決勝ゴールを奪った。今節はJリーグ創成期から名勝負を演じてきた名門を迎え撃つ「CLÁSSICO 3」の第2戦。伝統の一戦を制し、勝点3差の首位の背中に近づきたい。
東京Vは9試合負けなし。開幕当初こそ勝ち切れない試合が続いたが、前節は90+9分の決勝点で初の連勝を収めた。今節のキーマンはFW木村勇大。相棒のFW染野唯月が契約上の理由で欠場するだけに、2戦連発中のFWにかかる期待は一層大きくなる。
14:00 モンテディオ山形 vs 水戸ホーリーホック(J2)
山口に0-2で敗れた山形は2戦勝ちなし。水がたまったピッチも相まって、“相手の土俵”での戦いを余儀なくされた。ただ、リーグ戦初出場ながら持ち味を発揮したDF相馬丞の台頭は、敗戦の中でもポジティブなニュース。3試合続いている複数失点を食い止め、ホームで5月初勝利といきたい。
前々節終了後、監督交代に踏み切った水戸は、開幕節以来のホーム戦勝利。高い位置でボールを奪ってMF落合陸が仕留めた2点目は、これぞ水戸というものだった。山形戦は近年相性が良く、直近5試合では4勝1分。久々の完封勝利も自信にして、新指揮官の下で初の連勝を狙う。
14:00 藤枝MYFC vs ブラウブリッツ秋田(J2)
藤枝は北関東勢との下位直接対決に3連勝。いずれも1点差をモノにして下位からの脱出に成功した。前節はパス数やボール保持率で相手を下回り、“藤枝らしさ”が影を潜める中でもセットプレーの一発で勝利。したたかさが備わってきたチームは今節、J2昇格後初の4連勝に挑戦する。
ホームで甲府に逆転負けを喫した秋田は12位に後退。勝利がない直近3試合は全て複数失点しており、まずはここに歯止めをかけたいところだ。攻撃陣で期待がかかるのはFW佐藤大樹。チームトップの4ゴールを挙げているレフティーに、6試合ぶりの得点は生まれるか。
14:00 徳島ヴォルティス vs 栃木SC(J2)
徳島はFW渡大生の2ゴールで上位の岡山を撃破。増田功作監督の下で安定した守備を取り戻し、直近4試合で3勝1分と息を吹き返した。15位に順位を上げて迎える今節は19位・栃木との一戦。降格圏の相手を引き離せるか、引きずり込まれるか、大きな意味を持つホームゲームだ。
栃木は対照的に4連敗。ただ、FWイスマイラとFW矢野貴章をスタートから使い、前線にパワーをもたらしたことは収穫だった。今節はMF石田凌太郎、MF大森渚生のWB二人が出場停止から復帰。クロスに強いFW陣が揃うだけに、両サイドの主導権争いが試合のカギを握りそうだ。
14:00 V・ファーレン長崎 vs ファジアーノ岡山(J2)
2位・長崎は2試合連続のドローで首位との勝点差が『5』に拡大。後半に盛り返したものの、開幕節以来の無得点でタイムアップを迎えた。6ポイント差で5位につける岡山との一戦は注目の上位対決。昨季は2戦とも引き分けるなどこのカードでは5試合勝利がないが、自慢の攻撃力でねじ伏せたい。
対する岡山は3試合勝利なし。負傷者が続出する台所事情は厳しく、7日には浦和からMF早川隼平が育成型期限付き移籍で加入した。上位に食らいついていきたい中、注目は古巣対決のDF田上大地。強力な長崎のアタッカーと対峙する守備面はもちろん、ポイントゲッターとしても期待がかかる。
14:00 大分トリニータ vs 愛媛FC(J2) 大分は長崎との“九州ダービー”にスコアレスドロー。GW3連戦を2勝1分と無敗で終えた。「最後まで走り切って躍動してくれた」と片野坂知宏監督がコメントしたとおり、ハードワークを貫いたことは収穫。第5節を最後にホームでは勝利がない中、勝点で並ぶ愛媛を下して上位に食い込めるか。
対する愛媛も3連戦を1勝2分。直近2試合はシュート数で圧倒されながらも、無失点で勝点1を積み上げた。堅守の原動力になっているのがGK徳重健太。セーブ率、1試合平均セーブ数でリーグトップの数字を残すなどその存在感は絶大で、今節も相手攻撃陣の前に立ちはだかりたいところだ。
16:00 ヴァンフォーレ甲府 vs ジェフユナイテッド千葉(J2)
甲府は前節の勝利で連敗をストップ。先制を許したものの辛抱強く戦って流れを取り戻し、逆転勝利につなげた。また、FWファビアン・ゴンザレスが加入後初得点を含む2ゴールをマークしたことも好材料。昨季ダブルを食らうなど千葉戦の相性は良くないが、2020年以来の勝利をつかめるか。
千葉は3位の横浜FCを1-0で撃破。スタメン8人を変更して臨むと、気持ちのこもった戦いを繰り広げ、今季初めて先発で起用されたFW呉屋大翔が決勝点をゲットした。甲府戦、次節の愛媛戦と、順位が接近した相手との試合が続く。前節の熱戦を制した勢いに乗り、第9節以来の連勝を狙う。
<5月11日の対戦カード(J1)>
14:00 新潟 vs 浦和
14:00 磐田 vs 鳥栖
14:00 京都 vs 福岡
15:00 川崎F vs 札幌
15:00 湘南 vs 町田
16:00 名古屋 vs G大阪
16:00 C大阪 vs 神戸
17:00 FC東京 vs 柏
<5月11日の対戦カード(J2)>
14:00 仙台 vs 群馬
14:00 清水 vs 鹿児島
<5月12日の対戦カード(J1)>
13:05 鹿島 vs 東京V
<5月12日の対戦カード(J2)>
13:00 いわき vs 山口
13:00 熊本 vs 横浜FC
14:00 山形 vs 水戸
14:00 藤枝 vs 秋田
14:00 徳島 vs 栃木
14:00 長崎 vs 岡山
14:00 大分 vs 愛媛
16:00 甲府 vs 千葉
※横浜FM vs 広島 横浜F・マリノスのAFCチャンピオンズリーグ2023/24決勝進出に伴い、開催日およびキックオフ時刻が変更(試合開催日:5月10日→6月19日/キックオフ:19:00から変更なし)