G大阪、20歳FW坂本一彩が自身初の3戦連発 チームはホーム初黒星もゴール量産期待 パリ五輪世代
◆明治安田J1リーグ▽第10節 G大阪1-2鹿島(28日・パナスタ)
G大阪は鹿島に1―2で敗れ、今季ホーム初黒星を喫した。今季初の3連勝もスルリ。その一戦で、本拠パナスタを沸かせたのが20歳FW坂本一彩(いさ)だ。
1点を追う前半39分、右サイドを突破したMFウェルトンが中央にクロス。鹿島の元日本代表DF植田が足を伸ばしてブロックに来たことを察知し、あえてボールから遠い左足でゴール左に流し込んだ。「パスがくる最中『こうした方がいいかな』とひらめいた」とJ1で自身初の3戦連発となる技あり同点弾に胸を張る。
昨年のU―20W杯で1得点を挙げたパリ五輪世代ストライカー。今季3得点目で元日本代表FW宇佐美に並びチーム最多だ。G大阪が10戦9ゴールと得点力不足に苦しむなかで、存在感を示し「試合を重ねるごとに感覚も上がってきた」と手応えを得ている。
G大阪は10試合を終え、4勝3分け3敗で9位。ポヤトス監督(45)は「エラーが失点につながった」とミスを悔やんだ。終了間際、DF三浦が右膝付近を痛め途中交代するアクシデントも。坂本は「満足せず、もっと取っていきたい」と苦境を打開するべく、次節以降もネットを揺らし続けて、けん引する。(種村 亮)