早くも不安…。Jリーグ、スタートダッシュ失敗の大物新戦力(5)大痛手…。素早く適応→不運に見舞われたベテラン
明治安田J1リーグの2024シーズンが開幕して、およそ1カ月半が経過した。各チームが補強した選手たちの中には、期待に沿った活躍を見せる新戦力もいれば、活躍が期待されながらもなかなか輝けていない新戦力もいる。今回は、さまざまな理由で今季スタートダッシュに失敗してしまった新加入選手をピックアップして紹介する。※情報は4月17日時点。スタッツはJリーグ公式のものを参照。
DF:松田陸(背番号46)
生年月日:1991年7月24日(32歳)
所属クラブ:ガンバ大阪
今季リーグ戦成績:2試合0ゴール0アシスト
ガンバ大阪のDF松田陸は、不本意にも怪我によってスタートダッシュに失敗してしまった選手の1人だ。
現在32歳の松田は、 2016年にFC東京からセレッソ大阪へ移籍。C大阪では在籍8シーズンで公式戦通算298試合に出場し、豊富な運動量と右足から放たれる精度の高いクロスを武器に活躍した。2017年にはYBCルヴァンカップと天皇杯の2冠に貢献している。
長く右サイドバックの主力として重宝されてきた松田だったが、その立場は昨季大きく揺らいだ。日本代表にも選出された毎熊晟矢が右SBの主力に定着したことで、松田の出場機会は激減。5月前半の出場を最後にベンチ外の日々が続き、8月にはヴァンフォーレ甲府へのレンタル移籍が決まった。今冬にはさらなる出場機会を求めてG大阪へプレー拠点を移している。
今季開幕から2試合連続で出場し、新天地に素早く適応した同選手だったが、先日クラブから「左腓腹筋」を肉離れしたことが発表された。復帰時期は明かされていない。
G大阪にとって、松田の負傷離脱は大きな痛手だ。同じ右SBにはU-23代表半田陸がいるが、同選手はAFC U-23アジアカップ参戦のためチームを離れており、現在は福岡将太が同ポジションを務めている。福岡はクロスの精度など攻撃性能に課題が残るため、松田不在の試合では右サイドからの攻撃にやや物足りなさがあった印象だ。松田には1日でも早く復帰して、青黒で躍動してもらいたい。