G大阪下部組織出身FWの今季初ゴールが1か月ぶりの白星呼んだ「どういうゴールでも1点は1点」
G大阪下部組織出身のFW坂本が、悪い流れを払拭した。1点を追う前半アディショナルタイム(AT)、ゴール前の混戦からこぼれ球を押し込んだ。「どういうゴールでも1点は1点」と、チーム4試合ぶりの得点となる今季初ゴールを喜んだ。後半11分にはMFウェルトンへ絶妙なスルーパス。GKとの1対1は反則で防がれたが、DF堺屋は退場処分となり、後半ATの勝ち越しにつなげた。
ユース時代は元日本代表FW大黒将志コーチ(43、現ティアモ枚方ヘッドコーチ)の指導で、得点感覚や動き出しに磨きをかけた。昨季はJ2岡山へ期限付き移籍し「(より高いレベルで)やれる」と復帰。自信を力に変え、開幕戦では元日本代表FW宇佐美を押しのけてスタメン出場した。ポヤトス監督(45)は「Jリーグのトップレベルでやっていける意識を持ってほしい」と期待した。
昨年のU―20W杯では1得点をマークしたパリ五輪世代。本大会出場権を懸けたU―23アジア杯のメンバー入りは果たせなかっただけに「食い込んでいきたい」と、大逆転での選出をあきらめていない。チームは3勝目を挙げ、首位のC大阪とは勝ち点6差。約1か月ぶりの白星を弾みに、ライバルの背中を追う。(種村 亮)
◆坂本 一彩(さかもと・いさ)2003年8月26日、熊本市生まれ。20歳。向陽台高入学とともにG大阪のアカデミーに加入。21年9月に翌年からのトップチーム昇格が決定。22年4月6日の京都戦でJ1初出場し、同年6月29日の広島戦でJ1初ゴール。173センチ、66キロ。右利き。