横浜FMがホーム初勝利で初の連勝か? G大阪が4戦ぶりの白星か?
ホーム2連戦を経て、いよいよ4強戦へ突入する。横浜F・マリノスは4月10日(水)・13日(土)・日産スタジアムでの『2024明治安田J1リーグ』第3節・ガンバ大阪戦、第8節・湘南ベルマーレ戦を戦い、17日(水)・24日(水)・『AFCチャンピオンズリーグ』準決勝・蔚山現代戦へ向かうのだ。今季初のホーム白星&連勝で神奈川ダービー、そして3連勝で『ACL』へつなぎたいところである。
前節の勝利は大きかった。4月7日・敵地でのヴィッセル神戸戦は苦しい前半となった。ビルドアップを狙われ、カウンターからもヒヤリとする場面を作られた。ゴールに迫られながらも、得点は許さなかった横浜FMは前半も残りわずかになってやっと盛り返した。39分ゴール前に侵入した左SB加藤蓮がポスト直撃のシュートを放つと、前半終了間際にはCKからCB渡邊泰基、右ウイング水沼宏太が立て続けに惜しいシュートを見せた。
0-0のままハーフタイムに入ったが、この流れは継続。47分水沼のアーリークロスを左ウイング宮市亮がダイレクトで合わし、GK前川黛也が好セーブ。するとCFアンデルソン・ロペスがこぼれ球を押し込んで、待望の先制点を獲得した。7分後には神戸に決定機が。ゴール前へのグラウンダーのクロスにMF山口蛍に飛び込まれるが、GKポープ・ウィリアムが身体を投げ出して阻止。だが、65分にCF大迫勇也が負傷交代し、宮代大聖がインサイドハーフからトップへ回ると1分後にドンピシャヘッドをズバリ。試合は振り出しに戻った。
ここからゲームは目まぐるしい展開を迎える。戦線復帰した右ウイングのヤン・マテウスの決定機を妨害したGK前川が一発退場になると、83分そのY・マテウスがボックス右45度でボールを受け、見事なコントロールショット一閃。試合終了間際にはジェアン・パトリッキに連続して決定機を作られたが、1年ぶりに復帰した右SB小池龍太、CBエドゥアルドが身体を当てて、同点弾は許さず。横浜FMが12分の長いアディショナルタイムを凌いで、2-1の勝利を飾った。
試合後、ハリー・キューウェル監督は「選手たちは本当に我々が要求していることに対して、ひとつひとつ真摯にピッチ上で表現し、今日の結果につながったと思う。 我々がチームとして何ができるかということを証明したひとつの試合になったのではないか」と胸を張った。さらに指揮官は「我々は、観ている人に対してエンターテインメントを提供する立場であると思う。ボールが動き、躍動感のあるサッカーをファン・サポーターが求めていると我々は認識している。いかにエキサイティングなサッカーを見せられるか。これが我々が目指すスタイルで、そのスタイルをしっかり貫いて勝利できたことを本当に誇りに思う」とコメントを締めた。横浜FMは王者からの会心の勝利を次に生かさなければならない。
対するG大阪は4月6日・札幌ドームでの北海道コンサドーレ札幌戦で今季初黒星を喫した。20分相手のFKをGK一森純の好守で防ぐと、30分にはFWイッサム・ジェバリのFKはゴールポストを強襲。その1分後のCKからCB中谷進之介が頭でつなぎ、右SB福岡将太が右ボレーでゴールネットを揺らしたが、わずかにオフサイド。後半立ち上がりにもトップ下・坂本一彩、ジェバリが続けざまにシュートを放ったが、得点には至らず。64分相手の狙い澄ましたミドルに冷や汗をかくと、73分にはベテランMF宮澤裕樹にヘッディングシュートを決められて先制点を許した。終盤は途中出場の宇佐美貴史、ウェルトンがゴールの圧力を高めて、81分にはオウンゴールで同点と思われたが、またもやオフサイド。5連敗、最下位に沈む札幌に今季初勝利を献上したのだった。
1試合消化ゲームが少ない両軍は横浜FMが3勝1分2敗・勝点10の暫定7位で、G大阪が2勝3分1敗・勝点9の暫定12位。リーグ戦での通算対戦成績は横浜FMの34勝12分20敗と勝ち越している。直近10試合でも6勝1分3敗と相性が良く、昨季は第14節2-0、第23節2-1と横浜FMがダブルをやってのけた。ただ、2020~2022年にかけて、ホームゲームはいずれもG大阪が勝点3を持ち帰っているのが気になる。
果たして、横浜FMが連勝で今週末の神奈川ダービー、そして『ACL』準決勝へ勢いを付けるのか、それともG大阪が4試合ぶりの勝利で上位へ再浮上するのか。『明治安田J1』第3節・横浜FM×G大阪は4月10日(水)、第8節・横浜FM×湘南は13日(土)・日産スタジアムにてキックオフ。チケットはチケットF・マリノス(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。