クレバーな守備対応と技術力の高さ。G大阪一筋、トップの経験も成長に繋げるDF古河幹太

[4.7 プリンスリーグ関西1部第1節 阪南大高 2-1 G大阪ユース J-GREEN堺]

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7日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2024関西1部が開幕。阪南大高(大阪)とガンバ大阪ユース(大阪)の一戦は2-1で阪南大高が勝利した。

G大阪ユースは押し込みながら1点が奪えない焦れる展開となりながらも、後半4分にFW中積爲(2年)が先制点をマーク。そのまま逃げ切りたかったが、疲れの見えた試合終盤に連続失点し、逆転負け。ゲームキャプテンを務めたDF古河幹太(3年)は「最後は疲れが出て緩くなった瞬間を突かれて、失点した。勿体ない試合だった。前半にあった決定機を決めていれば楽な展開に持ち込めた」と反省の弁を口にした。

スタートダッシュに躓いたものの、古河が披露したこの日のプレーは印象的だった。175cmの身長はCBとして小柄だが、クレバーな守備対応で対面するアタッカーに仕事をさせない。守備対応の秘訣について古河はこう明かす。

「背が高くないので、ヘディングは最初のスタートポジションを意識している。足もそんなに速くないので、予測が大事で蹴るタイミングをよく見ている。相手と一緒に下がってしまったら、相手の方が速いので、少しでも自分が速く下がろうと意識しています」。

DFリーダーとしての仕事も怠らない。今年のG大阪ユースはハイライン、ハイプレスがコンセプト。高い位置からアグレッシブにボールを奪いに行くため、素早く前線に長いボールを入れてくる阪南大高は苦手なタイプのチームだったが、失点リスクを減らすためラインコントールを意識。結果的には2失点したが、「途中までは全員でお互いをカバーし合えていた」と収穫もあっただけに、1試合通じて集中力を保てるかが今後の鍵になりそうだ。

守備力以上にDFの選手とは思えない技術力は目を見張る。ユースに昇格するまではボランチとしてプレーしていたが、高2を迎えた昨年は上級生に怪我人が続出したため、CBにコンバート。「ボランチと比べてCBはプレーに余裕があるので、落ち着いてプレーできる」と口にする。この日もクレバーな守備でマイボールにしてからは相手を剥がすプレーで前進しつつ、縦パスで攻撃のスイッチを入れるなど最終ラインの司令塔として振る舞った。

今年はトップチームに2種登録されるなど、周囲からの評価も高い。4月に入ってからもずっとトップチームに帯同し、今回は試合前日にユースへと戻ってきたという。トップチームでは右SBとしてプレー。「対峙するのはウェルトン選手。Jリーグの中でも速い選手なので、どうすれば守れるか考えているのは大きな学びで、ユースで生かしていきたい」。DF中谷進之介の守備技術も間近で見て学ぶなど実りは多く、DFとしてすくすくと成長中だ。

家の近所でG大阪のジュニアが練習していた縁もあり、幼稚園の年長からガンバ一筋。トップチームの試合観戦にもよく行っており、「見ていて凄く楽しかったし、ワクワクさせられる選手でした」とMF遠藤保仁(現トップチームコーチ)のプレーに魅了されてきた。憧れてきた舞台に自らが立つチャンスを掴み取るために、今年は大事な一年。「トップチームに参加する機会も多いので、監督に上げたい、使いたいと思ってもらえるようなプレーがしたい」と意気込んだ。

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