ベルギーで日本とのサッカーの違いを肌で痛感するパリ世代MF山本理仁への先輩・内田氏からの助言「そのレベルがもう一個上がると…」 | 内田篤人のFOOTBALL TIME
【国内サッカー・ニュース】DAZNで配信している『内田篤人のFOOTBALL TIME #175』では、U-23日本代表のMF山本理仁をゲストに迎え、MCの内田篤人氏との対談企画『アツトカケル』で日本と海外でのサッカーの違いについて迫った。
東京ヴェルディユース出身の山本は、2019年に高校2年生ながら飛び級でトップチームに昇格し、2022シーズン途中にガンバ大阪へ完全移籍してJ1デビューを飾る。その1年後にはベルギーのシント=トロイデンVVへの期限付き移籍を決断し、今季はここまでリーグ戦28試合に出場している。
自身にとっては初めての海外挑戦。私生活も含め、山本は「楽しいです」と語る。ただサッカー面では、「Jリーグよりもがちゃっとすることは多いですね。球際のところは足に傷が多くできる」と日本との違いを痛感しているようだ。普段のトレーニングでも「向こうはガチですよ。練習終わった後まで引きずってキレている選手ばかり」と口にすると、ドイツで9年間プレーしてきた内田氏も、「日本では100%で練習しろと言われますけど、多分100でやらなくても何とかなるんですよ。向こうは、本当にやらないとどんどん置いていかれるし、自分の居場所も無くなってしまうので、厳しいよね」とその意見に同調する。
また、日本と海外でのサッカーの違いについて問われた山本は「めっちゃ感じますよ」とキッパリと言い切る。続けて「僕は日本の方がやりやすい。やっぱり(日本は)近くに味方がいてくれるので、ボールを預けられる。当てて、戻してというので僕はそれによって(周りを)見る時間ができる。ただ海外は、味方選手との距離が遠いので、個人で剥がせというのが強いから難しさはある」と感じているようだ。
そんな厳しい環境に身を置いて、試行錯誤を続けている22歳。今季ここまでのパフォーマンスを「40点」と自己評価し、「攻撃はもっとできないといけない。守備はある程度、手応えはあるので」と課題と収穫を口にする。その守備面は、「(監督からも)いいと言われます。やっぱり日本人選手は頑張れるので。海外の選手はめちゃくちゃサボりますもん」と違いについても言及した。
ただ内田氏は、自身の経験に基づいて「そのレベルがもう一個上がると、みんなガチンコで攻守ともにやるよ。サボるやつは試合に出られないし、スピードもパワーもそうだし、そのレベルはぐっと上がる。そういうのを対戦相手でもいいから、理仁がいっぱい感じられるといいなと思う」と海外の最前線で培った経験を伝えている。