王国清水を追われた男が意地の一発 ガンバ長澤がCS決勝乱打戦の口火弾! Soccer Magazine ZONE web 12月2日(水)21時48分配信
7月に生まれ故郷清水から北朝鮮代表FW獲得の煽りで移籍
Jリーグ年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)決勝第1戦で先制点を決めたのは今季J2降格となった清水から加入した苦労人だった。7月の移籍後、初先発となったFW長沢駿は0-0で迎えた後半15分、広島守備陣の隙を見逃さなかった。
DF佐々木翔からMF森崎和幸と意思疎通に乱れが出たところを見逃さずに猛然とプレスをかけてバックパスをインターセプト。GK林卓人との1対1の場面に持ち込むと、左足のシュートで冷静にネットを揺らした。この日、再三前線から相手DFにプレッシャーをかけ続けていた男の献身がようやく実を結んだ。
ジュニアユースから清水でプレーしていた長澤は、2014年シーズンは、無観客試合で話題となった3月の浦和戦で決めたJ1初ゴールなどを含む公式戦5 試合連続得点を挙げるなど大爆発。その矢先の4月、右膝前十字靭帯断裂の重傷でその後のシーズンを棒に振るなど激動のシーズンを送った。
G大阪移籍後、初先発で鮮やかな先制点
清水は今年7月に元北朝鮮代表FWチョン・テセを獲得したが、その煽りを受けた。静岡市清水区生まれで中学からエスパルスで育った王国清水のDNAの正統継承者は移籍を決意。三冠王者のG大阪でも出番は限られており、わずか今季4試合の出場にとどまっていた男がタイトルを争うこの大一番で意地を見せた。
長澤は後半32分にFWパトリックと交代でベンチに下がった。そこから大逆転負けを喫したガンバだが、王国清水から旅立った男が5日のCS第2戦での逆転優勝の切り札となるかもしれない。



