G大阪主将・宇佐美貴史、窮地救った鮮烈同点FK弾 「個人的にものすごく屈辱だった」開幕スタメン落ちの悔しさ晴らす

◇24日 J1リーグ第1節 町田1―1G大阪(町田GIONスタジアム)

G大阪の窮地を救ったのはエースFW宇佐美貴史(31)だった。「自分の思うところに蹴れれば入ると思った」。1点を追う後半39分、敵陣ペナルティーエリア左手前。右足で強烈な縦回転をかけ、壁の上から急角度で落とした。ネットが揺れ、G大阪ゴール裏は歓喜の大合唱。元チームメートで弟分の町田GK谷晃生も「さすがです」とお手上げの一撃だった。

コンディションはいい。調子もいい。昨季に続いて主将の重責を担いながら、開幕スタメンの座を逃した。「キャプテンとして開幕のスターターじゃないっていのは、個人的にものすごく屈辱的だった」。後半10分に1トップで投入されると、攻撃を活性化させた。守備ラインの背後を突き、自在の動きで攻撃の起点となり、チームが失っていたリズム、流れを宇佐美が引き寄せた。

そして、最終盤に起死回生の”飛び道具”を披露。「(開幕スタメン落ちの)悔しさは途中から出て、晴らさないといけないと思っていた」。自信に裏打ちされたプライドと、さびないシュート技術。圧巻、鮮烈の絶品FKだった。

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