15年ぶりJ1初昇格組の初戦勝利狙う町田 黒田剛監督「確実に勝ち点1以上を」24日ホームG大阪戦

初のJ1に挑む町田は22日、開幕戦のホーム・G大阪戦(24日・Gスタ)に向けて非公開で調整を行った。取材に応じた黒田剛監督は「(G大阪は)J1で優勝したり、長く名門として日本サッカーを引っ張ってきているクラブ。彼らのクオリティーはJ1でも屈指だと思う。もちろんリスペクトして胸を借りるつもりで臨まないといけない」と警戒を強めた。

G大阪はパスをつなぎながら相手の空いたスペースを狙うボール保持型、一方で町田はボール保持を重要視せず高い位置からの守備からカウンターを武器とする非保持型に分類される。G大阪がボールを持ち、町田がカウンターを狙う、という試合展開が予想されるが、指揮官は「本当にそのようにくるのか(ボール保持型)、疑問視するところもある。我々が前から(守備に)いくところに関して、蹴り合い、1発で背後を狙ってくるところも想定している。通常通りにはやってこないのでは、と思っていますが、どちらできても対応できるように」と話した。

試合までの練習は23日のみとなるが「不安を持ち、まだまだ積み重ねないといけない。根拠のない希望を持っても仕方がない。細かいところを整理し、隙をなくす作業を決戦までの間にどれぐらい積み重ねられるか」と準備に余念はない。さらに「自分たちが積み上げてきたことに対し、自信を持つのは当たり前。それは大前提で、試合までに突き詰められることがどれだけあるか。我々の隙はどういうものがあるのか。最後ギリギリまで詰めていく。漠然としたモチベーション作りはしたくない。現実を常に見られるように」と強調。J1初戦の高揚や興奮は予想される中で、どれだけ冷静に状況を把握し、苦しい時間帯を迎えても選手間でコミュニケーションを取って対応できるかを重要視した。

J1に初昇格したクラブが、初戦で勝利したのは2009年の山形が最後。町田は15年ぶりの勝利を目指すが、黒田監督は冷静に現実も見据えた。「今年は3チームが降格する。だからこそ、大雑把な試合をするわけにはいかない。確実に勝ち点1以上を取っていく。負けないサッカーをしていく。失点をしないサッカーをしていく。自分たちのマイナスを排除することにかじを振っていった方が、勝ち点を取れる試合も増えていくと思う。したたかな考え方をしていく」と語っていた。

https://hochi.news/

Share Button