中国アジア杯敗退で賈秀全氏が警鐘「世界の舞台はおろかアジアにもついていけなくなる」
アジアカップ(カタール)で中国代表が1次リーグ敗退に終わり、G大阪などでプレーしたレジェンドの賈秀全(か・しゅうぜん)氏が危機感をあらわにした。
中国は2分け1敗で1次リーグ敗退が決定。3試合で無得点と内容も悪く、代表には大きな批判が集まっている。
中国の国営通信社「新華社通信」は、中国サッカー界から上がっているさまざまな意見を伝え、賈氏の提言に注目が集まっている。
賈氏は総評として「3試合におけるサッカー代表チームの戦術が明確ではなかったと考えている。戦術を策定した後も、選手たちは考えを統一し、それをトレーニングで実践する必要があり、途中出場の選手もフィールドに出てからのプレー方法を理解しなければならない。統一した目標と行動があって初めて、試合での目標を達成することができる」と指摘。そして「この3試合のゴールへの明確さと最終的な実行という点では、おそらく全員の考えがあまり統一されていない。攻撃したい人もいるし、守りたい人もいる。あえて反応しないボールもある」とチームとして意思統一ができておらず、選手個々の意識がバラバラだと分析した。
また「最初の2チームの相手は世界ランキングが相対的に低く、日本や韓国のような伝統的な強豪チームではないため、選手たちの心理状態に問題があった。だが西アジアのチームは、それほど強そうには見えないが、精神的には非常にリラックスしていて、テクニカルな動きを実行できるチームもある」と精神面での準備不足も指摘した。
そうした状況を踏まえて「リーグでのリズムやマッチアップ能力を改善する必要がある。そうしないと、将来的には世界の舞台はおろか、アジアの大会の激しさ、マッチアップ、リズムに徐々についていけなくなるだろう」と強く警鐘を鳴らした。
レジェンドの金言は中国の強化につながるか。



