伝説のスカウト・二宮博氏が講演「考え方✕環境✕努力」が人生を好転させる
本田圭佑や宇佐美貴史、堂安律、鎌田大地ら新旧のサッカー日本代表選手の獲得や育成に携わって「伝説のスカウト」と呼ばれたバリュエンスホールディングス(HD)社長室シニアスペシャリストの二宮博氏(61)が28日、大阪市内のホテルで開かれた近畿愛媛県人会「ニューイヤー愛媛2024」で講演し、自身の著書のタイトルでもある「一流の共通点」について語った。
愛媛県出身の二宮氏は大学卒業後、古里で約10年間、中学校の教員を務めた。その後、J1のG大阪に転職。約27年間、スカウトやアカデミー(育成組織)の責任者として多くの選手のスカウティングや育成、進路相談を行ってきた。
約3年前にG大阪を退職。自身がG大阪にスカウトした嵜本晋輔氏が引退後に創業したバリュエンスHDでスポーツ関連事業に取り組むとともに、神戸国際大学客員教授も務め、大学や企業などで講演活動を行っている。昨年には初の著書となる『一流の共通点-スカウトマンの私が見てきた成功を呼ぶ人の10の人間力』(徳間書店)を出版した。
二宮氏は講演で、同じく愛媛県で幼少期を過ごした鎌田らを例に挙げて「素直で謙虚で親孝行。スポーツ選手が大成するには親孝行だと思っている。一番は礼儀、作法。人から好かれる能力が大事」と持論を展開。その上で、仕事や人生を好転させるために必要なこととして「正しい前向きな考え方✕環境(運)✕誰にも負けない努力」との方程式を紹介した。約250人の出席者は熱心に耳を傾けていた。



