G大阪・宇佐美クラブW杯出る!9戦沈黙も“不敗神話”見せつける デイリースポーツ 12月2日(水)6時59分配信

「Jリーグ・チャンピオンシップ・決勝第1戦、G大阪-広島」(2日、万博記念競技場)

J1の年間王者を決める明治安田チャンピオンシップ(CS)の決勝第1戦に備えて1日、年間勝ち点3位のG大阪は大阪府吹田市内で、同勝ち点1位でシー ドされた広島は広島市内で、それぞれ最終調整した。G大阪のFW宇佐美貴史(23)、広島のFW佐藤寿人(33)がともにゴールへの意欲を示した。5日に 第2戦を行い、優勝チームは10日から日本で開催されるクラブW杯に開催国代表として出場する。

たまりにたまった鬱憤(うっぷん)を晴らす、絶好の機会がやってきた。現在、クラブでは9月26日の柏戦以来9試合ゴールから遠ざかっているG大阪のFW宇佐美。頂上決戦で、ストライカーとしての意地を見せる。

「自分を乗せることで、チームも乗れる。だから(自分が)点を取った試合は負けていないんだと思う。自分の結果は、自分にとっても、チームにとっても大事」

最後にネットを揺らした10月8日のW杯予選シリア戦で、宇佐美が得点した試合は負けない“不敗神話”は、代表を含め「41」に継続。点が取れない時期も何度も経験したが、そのたびに「成長するチャンス」と言い聞かせ、前を向き続けてきた。

勝ちたい理由は優勝というタイトルの先にもある。CSの優勝チームに与えられる、クラブW杯の出場権だ。「出てみたい。世界の強いチームとガンバが試合 をするのは魅力的」と胸が高鳴っている。高校生の時に見たクラブW杯のG大阪-マンチェスターU戦。3-5で敗れたが、世界の強豪と打ち合う姿は、はっき りと脳裏に焼き付いている。

夢焦がれたステージに立つために、倒さねばならない敵は今季34試合でわずか30失点と堅守の広島。長谷川監督も「個の秀でた力がないと、簡単にブロックは崩せない」と、宇佐美の突破力に期待を寄せる。今季は1勝1敗だが、終盤の第33節に0-2で黒星を喫した宿敵だ。「借りを返す意味でもホームで勝ち たい」。下克上Vへ、宇佐美が道を切り開く。

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