元ガンバ大阪・西野貴治氏が茨木市議補選に立候補 宮本恒靖氏の〝後継者〟が胸中激白
元Jリーガーでガンバ大阪やU―22日本代表などで活躍した西野貴治氏(30)が4月に行われる大阪・茨木市議補選に挑戦することが分かった。“ツネ様の後継者”ともいわれた西野氏に政界転身の決意を聞いた。
西野氏は22日、まだ夜も明けきらぬ午前7時からJR茨木駅前で初めての駅立ちを行った。西野氏に気付いた有権者からは「応援してます。頑張って」と声をかけられ、写真撮影や握手など気さくに応じていた。
地元のG大阪にジュニアユース時代から在籍し、ユースからトップチームに昇格した。各カテゴリーの日本代表にも選出され、身長187センチの屈強なディフェンダーで、端正な顔立ちからも同クラブの顔だった元日本代表で、日本サッカー協会の次期会長に内定した宮本恒靖氏の後継者と目された。
しかし、ケガに泣き、一昨年に在籍したJ3・讃岐で現役を引退していた。政界への挑戦は選手時代から感じていた政治への悪のイメージを変えたい思いからだという。
「ゴタゴタと内輪でもめていて、普通の感覚と違うなと思ってました。選手は税金をいっぱい払ってるんで、自分たちの役に立つことにもお金を使ってほしいと思ってました」と振り返る。
「市議会議員になったら茨木市のスポーツ推進をやりたい。子供のスポーツ教育に力を入れて、大人向けに生涯スポーツを広めたい。大阪府には万博ばかりにお金を使わず、茨木市にもお金を使ってもらえるように交渉したい。茨木市は大きなスポーツ施設がなくて、試合は他市に遠征になるんです。子供たちがプロのスポーツ選手やオリンピックを夢見て、実際に実現するサポートができる街にしたい」と熱っぽく話した。
現在は茨木市内で4世帯家族で暮らしている。「一つ屋根の下、いろんな年代の人がいるので、いろんな声を聞いています。選挙活動をする中で街角や店舗を回って、人の話を聞いて、SNSで情報を発信していきたい」と地元回りに奔走している。
正月の初夢には宮本氏が現れ、エールを受けたという。「“ツネさま2世”って、呼ばれていたんですけど、実は何人もいて僕は5世くらいなんです(笑い)。サッカー界でツネさまは雲の上の人になっているので、もう夢の中でしか会えないような方なんですけど、補選に勝ったら直接報告したい」と吉報を届けたいという。
自民党に逆風が吹き荒れる中、ライバルは大阪維新になる。「知人に『維新じゃないの?』とよく聞かれます。自民党に風通しの良さを感じました。『絶対に負けられない戦い』がここにあるので、選挙で維新には負けません」と誓った。
西野氏の中学時代の先輩で自民党・大阪府議会議員のうらべ走馬氏は「プロスポーツ選手として活躍してきた彼の知見には大いに期待している。青年会議所のメンバーとして頑張ってくれている。次は市議会で経験を生かして活躍してほしい。とてもまじめなので、安心感もあります」と太鼓判を押した。



