43歳・遠藤保仁が現役引退を発表…日本代表史上最多出場のレジェンド
ジュビロ磐田は9日、元日本代表MF遠藤保仁が2023シーズンをもって現役を引退することを発表した。2024シーズンからガンバ大阪のトップチームコーチに就任することも明かされている。
今月28日に44歳の誕生日を控える遠藤は、1998年に横浜フリューゲルスでプロキャリアをスタートし、初年度から天皇杯制覇を経験。京都パープルサンガを経て、2001年にG大阪へと完全移籍した。
G大阪には2021年まで所属し、J1リーグを2度、天皇杯を4度、リーグカップを2度、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を1度制した。また、優勝した2008年のACLではMVPに輝き、J1、天皇杯、リーグカップの3冠を達成した2014年にはJリーグ最優秀選手に選出されている。その後、2020年10月からは磐田に期限付き移籍し、2022年から完全移籍に移行。2023シーズンは明治安田生命J2リーグ21試合に出場してJ1昇格に貢献した。
日本代表としては、2002年から2015年にかけて史上最多152キャップをマーク。2006年、2010年、2014年のワールドカップ(W杯)3大会に参加したほか、アジアカップでは2004年と2011年大会で優勝に貢献している。
引退を決断した遠藤は、クラブ公式サイトを通じて磐田での日々を振り返った。
「ジュビロには2020シーズンの途中から移籍をさせていただき、加入当初はJ2で、翌シーズンもJ2で戦って、見事優勝・J1昇格という良い想い出ももちろんありますが、J2に降格してしまったという悔しい思いもしました。ただ、2023シーズンでまたJ1に上がることができて、来シーズンはJ1でみんなが輝いているところを陰ながら応援したいと思っております。私自身、磐田・浜松での生活を本当に楽しめました。皆さんが優しく接してくれ、リスペクトしてくれて、素晴らしい約3年間を過ごせたと思っています。サッカーの部分でもすごく楽しく、毎日充実した日々を送ることができたのも、皆さんのおかげだと感謝しています」
さらに「素晴らしい関係をジュビロ磐田の皆さんと、磐田・浜松の皆さんと築くことができたので、また磐田・浜松に遊びに行きたいなと思っています。約3シーズン、お世話になりました。最高の想い出ができたと思っております。本当にありがとうございました。バイバイ! 」と別れを告げた遠藤。続けて、G大阪に向けては再会の喜びを口にしている。
「私のキャリアの中でも多くの月日を過ごしたクラブで、また戦うことが出来ることを大変嬉しく思います。指導者としては勉強の身なので、紆余曲折あると思いますが、選手達と共に成長し、チームの勝利に貢献していきたいです。その中で、私が選手時代に感じたことなど、選手にとってプラスになる要素があれば伝えていきたいと考えております。今後とも宜しくお願い申し上げます」
日本史上最高の選手の一人に数えられる遠藤。類まれな戦術眼とテクニックを備えた稀代のゲームメーカーの、指導者としてのキャリアにも注目が集まる。



