買い取るべき! Jリーグ、レンタル移籍で輝いた10人(3)ベンチ外→優勝争い! 抜擢に応える最高クラスのスタッツ

明治安田生命Jリーグの多くのクラブがオフシーズンに入った。期限付き移籍で今季活躍した選手の去就は、多くの人々が関心を寄せるトピックになっている。ここでは、期限付き移籍先に「買い取るべき」と推薦したくなるような活躍を見せたJリーガーをピックアップして紹介する。

GK:一森純(いちもり・じゅん)

保有元→所属先:ガンバ大阪→横浜F・マリノス

生年月日:1996年7月8日(27歳)

2023リーグ戦成績:26試合26失点1アシスト

横浜F・マリノスをリーグ優勝に導いた正GK高丘洋平は今季の開幕を目前に控えたタイミングでチームを離れ、開幕戦の翌日に移籍が発表された。王者にとっては痛手になるかと思われたが、その3日後に加入が発表された一森純がその穴を見事なまでに埋めている。

ガンバ大阪では東口順昭に次ぐ存在で、谷晃生が復帰した今季の開幕節はベンチからも外れた。そんな状況でマリノスへの期限付き移籍が決まった一森は、第3節のサンフレッチェ広島戦で新天地での一歩を踏み出す。加入当初は致命傷になりかねないミスもあったが、ケヴィン・マスカット監督の我慢強い起用もあり、欠かせない存在になるまでさほど時間はかからなかった。

絶体絶命のピンチを救うファインセーブは数えきれないほど見せてきた。リーグ戦のセーブ率75.2%は、今季10試合以上出場したGKの中では最も高い。さらに、足元の技術もトップクラスで、第20節の名古屋グランパス戦では低い弾道のロングキックをエウベルに通してアシストを記録した。惜しくも連覇を逃したマリノスだったが、一森がいなければ最後まで優勝を争うことはできなかったかもしれない。

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