G大阪DF藤春が今季限りで退団 クラブ一筋13年の左サイドバック 現役続行を希望

G大阪の元日本代表DF藤春広輝(35)が今季限りで退団することが11月30日、分かった。近日中に正式発表。現役続行に意欲を示しているという。

11年に大体大から入団。同年5月15日・福岡戦で初のスタメン出場を飾るとシーズン終盤にレギュラーを奪った。その後は圧倒的なスピードとスタミナを武器に左サイドバック(SB)として君臨。クラブがJ2降格した12年オフも他J1クラブのオファーを断って残留を決めた。15年3月にはハリルホジッチ監督率いる日本代表に初選出。16年にはオーバーエイジ枠として、リオ五輪出場を果たした。今季はリーグ1試合出場のみに留まったが、14年の史上2クラブ目の3冠や15年天皇杯Vに貢献。13年間、G大阪一筋で一時代を築き上げた。

出番がなくても腐ることなく「サッカーが楽しくて仕方ない」と話した。周りへの気配りもでき、ファン感では誰よりも盛り上げ役に徹した。多くの人に愛された稀代のSBは、最終戦・神戸戦(3日・パナスタ)で目一杯の感謝を伝える。

◇藤春 廣輝(ふじはる・ひろき)1988年(昭63)11月28日生まれ、大阪府東大阪市出身の35歳。東海大仰星―大体大を経て11年にG大阪入団。J2降格となった13年はチーム唯一のフル出場を果たし1年での昇格に貢献。15年3月の親善試合チュニジア戦で代表デビュー。同11月のW杯アジア2次予選カンボジア戦で本田圭佑のクロスを合わせて代表初アシスト。国際Aマッチ通算3試合。ラグビー日本代表の木津武士と山中亮平とは高校の同級生で現在も親交が厚い。J1通算270試合8得点、J2通算42試合4得点。1メートル75、60キロ。左利き。

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