京産大が関西学生サッカーリーグ初優勝を勝利で決めた! エース・食野壮磨が同点弾
◆関西学生サッカー1部リーグ▽後期最終節 京産大2―1関学大(12日・C大阪舞洲)
京産大がリーグ最終ゲームで劇的な初優勝を決めた。引き分け以上でVとなる運命の一戦、前半45分に先制を許したが、後半3分、主将のMF食野壮磨(4年)=G大阪ユース=のゴールで同点とした。後半40分には相手のオウンゴールで勝ち越し、そのまま試合終了。創部51年目で、悲願だった関西のチャンピオンの座を勝ち取った
決めたのはやはり、頼りになるこの男だった。1点を追う後半、開始直後の3分だった。ゴール前のこぼれ球に食野が鋭く反応した。来季、東京Vに加入するエースの同点ゴールがネットを揺らした。そして終了間際には、MF夏川大和(4年)=草津東=の左からのクロスが、関学大のオウンゴールを誘発して勝ち越し。関西リーグ初制覇を勝利で飾った。夕闇に包まれたグラウンドに京産大イレブンの歓喜の声が響き渡った。
「創部史上初の優勝を成し遂げることができてとてもうれしいです。スタッフ、選手だけでなく京産大サッカー部に関わる全ての皆様の力があってこそだと思います」。食野が感激の言葉とともに、周囲への感謝を述べた。さらに「今年だけでなく10年、20年後も王者で在り続けるために、ひとつ目に見える結果を残すことができて安心しています」と続けた。
2年ぶりの全日本大学選手権(インカレ、12月7日からカシマスタジアムなど)へ、「関西第1代表」として挑む。「我が部の目標は、関西制覇と日本一。次は日本一を達成できるように残り1か月ですが、よりスキを無くして、完成度の高い巧くて強いチームに仕上げていきたいです」。キャプテンは力強く目標を語った。
◆京産大サッカー部 1972年創部。2012年に関西学生リーグ1部に復帰してから1部に定着した。これまでの最高成績は21年2位。その時のインカレはベスト16。主なOBにG大阪などでプレーし、昨年まで監督を務めた白井淳氏、J3富山MF安藤由翔、J2徳島GK田中颯ら。今季からJ2富山などでプレーしたOBの吉川拓也監督が就任。スローガンは「One Team One Dream」。部員はマネジャー含め97人。