G大阪、約2か月ぶり勝利目指し名古屋戦へ 来季続投決定的なポヤトス監督「ボール中心に守る」
G大阪は20日、名古屋戦(21日・パナスタ)に向けてポヤトス監督らが取材に応じた。公式戦7戦未勝利(2分け5敗)、リーグ戦も5戦未勝利(2分け3敗)で13位と低迷するチームを、約20日間にわたる長い中断期間でてこ入れした指揮官は「しっかりと問題点について準備できた期間だったと思う」と振り返った。
7戦未勝利の間に、4度の3失点以上を喫するなど、守備に問題を抱えるG大阪。指揮官は「(9月に3度対戦して3敗した)浦和戦はいい形で進めている時に細かいエラーがあり、やられてしまった。メンタル的なダメージが大きかった。重要な選手の(三浦)弦太、ディエゴ(権)の状態もあり、若い(佐藤)瑶太らにかなりの重圧がかかっていた。経験の少ない選手に重圧がかかり、ほころびが出た」と、チームの課題を挙げた。
攻撃的なスタイルのチーム作りを目指し「僕たちは攻撃することで、DFラインの裏にスペースがある。昨年との選手の意識には違いがある。頭の切り替えには、プロセスが必要だった。攻撃陣からDFラインまで、すべてがボールを中心に守る。ゴールを中心に守るのではない。僕たちの目標は、FWからDF全員で連動した守備をしていくこと」と指揮官。“ボール中心の守備”をする上で、8月に右足小指を骨折したDF三浦、7月に左すねを骨折したDF半田とスピードがある2人の離脱が響いたことは事実。しかし三浦、半田ともに全体練習には合流。来季続投が決定的となっているポヤトス監督にとって、残り5試合は理想の攻守を求める時間にもなる。
中断期間は守備に重きを置いたトレーニングが多かった模様で、FW宇佐美は「前から奪うなど色々とテーマはあるが、最後はゴール前で人数をかける守るところは守る、我慢強く戦うことが一番大事。点を奪われなければ負けない、というところに立ち返ることができれば」と話した。MF山本は「相手に広いスペースを与えないように、という意識付けはしてきた」と語り、ともに守備のイメージを膨らませた。スピードのあるFWユンカーらを擁し、カウンターが得意な名古屋に対して先制点を与えずに試合をコントロールできるか。約2か月ぶりの勝利に向け、中断期間での成果が問われる。