[10.15 国体少年男子準決勝 大阪府 5-0 広島県 OSAKO YUYA stadium]

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ライバルを上回り、優勝、得点王の2冠を獲得する。大阪府FW中積爲(G大阪ユース、1年)が、準決勝で2得点2アシストの活躍。今大会の得点数を8へ伸ばし、得点ランキングで2位に2得点差の単独首位へ浮上した。

まずは前半12分、右サイドを突破したSB中島悠吾(G大阪ユース、1年)のラストパスを左足ダイレクトでシュート。「中島君が仕掛けてくれて、良いボールが来たので自分自身は決めるだけでした」というゴールで1点目を奪うと、後半21分にもゴール前の混戦で負けずに、ボールをゴールへ押し込んだ。

「2点目はゴール前でごちゃごちゃとなったところで、相手との球際で負けていたらあのゴールもなかったと思うので、あそこで、球際で勝つことが重要だと思うので勝てて良かったです」

この日は左足ミドルをポストに当てるシーンもあった。「小学校の頃から公園とかでキックの練習とかしていて、左足のキックには自信がある」という左は強烈で精度も高い。また、「動き出しもあまりオフサイドにかからず行けていて、左足のシュートも結構枠に入れて決められている」ことが得点量産の要因になっているようだ。

2日前の静岡県との初戦は1得点2アシスト。本人は「あまり調子が良くなかった」と振り返る。だが、「自分がいっぱい点を取って、楽に勝たせたい」と臨んだ佐賀県との準々決勝で圧巻の5ゴール。そして、「(今年の大阪府の特長は)攻撃力がまず一番だと思う」(坂元博晃監督、摂津高)という大阪府のエースストライカーは、この日もアタッカー陣を引っ張り、結果を残した。

「去年(大阪府)は3位だったんですけれども、今年は絶対にそれを超えるのと、大阪初の優勝を目指して絶対に勝たないといけない一戦だったので、自分自身が活躍して勝たせられるように頑張ったんで、良かったと思います。(G大阪ユースではチャンスを掴めていないが、)この国体に来て、決め切るところをしっかりと決めきれて、今得点王の首位という形になるんですけれども、そこまでできていることは自分自身、良いことだと思っています」と胸を張る。

対戦を熱望していた茨城県と決勝を戦う。「茨城はFW徳田誉選手(鹿島ユース、2年)がいて、ずっと凄いと聞いていて、代表とか入っているんで1回対戦してみたくて、あと中学時代に仲の良かったチームメート(MF木下永愛、鹿島学園高1年)がいるんで、高校に入って1回もやったことがなかったのでやって倒したいと思っています」。徳田は得点ランキング2位の6得点。決勝は優勝とともに、得点王を懸けた戦いだ。

「徳田誉選手は凄い、凄いと言われていて、自分自身『絶対に勝ちたい』という気持ちがあります。左足のキックの精度とか、抜け出しのタイミングとかは負けていないと思います。DFラインがしっかり守ってくれると思うので、自分はハットトリックしてチームを優勝に導きたいと思っています」。かつて、大阪府はFW南野拓実やMF堂安律らが国体日本一に挑戦したが、未だ頂点に届いていない。レフティーストライカーが決勝もチームにゴールをもたらし、歴史を変える。

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