勝負弱い!? J1「先制チーム」勝率ランキング13位。ラスト15分の失点多数…。耐えきれず低迷するのは?
サッカーという競技において、1点の重みは大きい。それだけに、先制点が持つ意味も大きく、試合を優位に進める上で重要になる。2023シーズンのJ1リーグで先制点を奪い、結果につなげているのはどのチームなのか。今回は10~18位を順位ごとに紹介する。※勝率が並んだ場合は獲得勝ち点で順位を決定
13位:ガンバ大阪
リーグ戦成績:9勝7分13敗(13位)
先制した試合の成績:8勝3分2敗
先制した試合の勝率:61.5%
今季のガンバ大阪は一時最下位に沈むなど苦しいスタートとなったが、WGファン・アラーノや攻守に渡って違いを見せるMFダワンらの活躍もあって夏場にかけてチームの状態は上向きになった。ただ、失点数の多さが明確な課題であり、第29節を終えてリーグ戦53失点は北海道コンサドーレ札幌、湘南ベルマーレと並んでJ1ワーストタイ。直近の4試合でも11失点と、春先のような守備崩壊の様相となっている。
そんなガンバ大阪だが、先制した試合の成績は8勝3分2敗とまずまずの数字だ。さらに、前半終了時点でリードしていれば7勝0分0敗を記録していて勝率は100%。ガンバ大阪は今季9勝しているが、その勝利のほとんどは前半に得点してリードした試合ということだ。
ただ、ガンバ大阪は後半に失点しづらいチームという事ではない。リーグ戦の総失点53のうち後半の失点数は31とむしろ後半にゴールを許す事が多く、しかも76分から試合終了までの失点数は15とJ1ワーストタイとなっている。ゲーム終盤だけに限った話ではないが、根本的な守備力を改善しないことには、安定して勝ち点が積み上げられないのは誰の目にも明らかだろう。